スーツは買取できる?相場・高く売れるブランド・査定前の注意点
着なくなったスーツが、売ればいくらになるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。スーツの買取価格には決まった定価がなく、ブランドや状態、生地、時期によって大きく変わります。中古スーツは値がつきにくい傾向もあります。この記事では、スーツ買取の相場の目安と、価値を左右する要素、少しでも高く売るための準備までを整理します。
スーツの買取相場に決まった定価はない
はじめに押さえておきたいのは、スーツの買取相場には、公的に決められた定価が存在しないという点です。中古品として、その時々の需要やブランド、状態にもとづいて価格が決まります。
そのため、同じように見えるスーツでも、査定額には幅が出ます。どのような要素で価値が変わるのかを知っておくと、査定結果を受け止めやすくなります。相場をうのみにせず、手元のスーツがどの条件にあてはまるかで考えるのがおすすめです。
参考:バイセル
参考:大吉
スーツの買取相場の目安【ブランド帯別】
決まった定価はないものの、複数の買取業者が公開している買取価格を総合すると、ブランドの帯ごとにおおよその目安が見えてきます。次の表は、複数の買取業者が公開している情報をもとにまとめた目安です。
| スーツの区分 | 買取価格の目安 |
|---|---|
| ノーブランド・量販店系(青山・AOKI・コナカなど) | 数十円~1,500円程度(買取不可のことも多い) |
| 国内ブランド・メーカー(ユナイテッドアローズ・ダーバンなど) | 1,000円~3万円程度 |
| 海外ブランド(バーバリー・ポール スミス・ブリオーニ・ゼニアなど) | 5,000円~6万円程度 |
| 海外ハイブランド(シャネル・サンローラン・ルイ ヴィトンなど) | 数万円~15万円程度 |
| オーダースーツ | 5,000円前後~(高級生地は1万円~4万円程度) |
(※複数の買取業者の公開情報をもとにした目安です。2026年7月時点。公的な定価ではなく、ブランド・状態・生地・時期によって大きく変わります)
量販店で仕立てたスーツやノーブランドのスーツは、中古の流通量が多く需要が限られるため、値がつかないことも珍しくありません。一方、海外の高級ブランドや、ゼニア・ロロピアーナといった高級生地のタグが付いたものは、数万円以上の査定になることもあります。同じブランドでも状態や生地で差が大きいため、あくまで目安として捉えてください。手元のスーツがこの範囲に収まるとは限らず、状態がよければ上振れも、傷みがあれば下振れもあります。
参考:バイセル
参考:大吉
参考:クール・ヴェール
参考:おいくら
中古スーツは値がつきにくい傾向がある
正直なところ、スーツは中古市場で値がつきにくい品のひとつです。ビジネス向けの定番デザインは流通量が多く、サイズも人それぞれで合う合わないがあるため、需要が限られやすいという事情があります。
とくにノーブランドや量販店で仕立てたスーツは、複数の買取業者の公開情報を見ても、買取不可や数十円~数百円程度になることが多いとされています。着用回数が多く傷みのあるものは、さらに評価が下がりやすくなります。
一方で、値がつきやすいスーツもあります。海外の高級ブランドや、高級生地を使ったオーダースーツ、そして未使用でタグが付いたままのものは、需要があり、比較的高い査定につながりやすい傾向です。手元のスーツがどちらに近いかを知っておくと、査定額の見通しが立てやすくなります。
参考:バイセル
参考:大吉
買取価格を左右する要素
スーツの査定でよく見られるのは、次の要素です。
ブランドと生地
スーツの査定で影響が大きいのが、ブランドと生地です。複数の買取業者の公開情報でも、ブランドと生地は査定額を大きく左右する要素として挙げられています。
海外の高級ブランドや、名の知られた国内メーカーのスーツは、中古でも需要があり、評価につながりやすい傾向です。また、ゼニア・ロロピアーナ・カノニコといった高級生地のタグが付いていると、査定額が上がりやすくなるとされています。オーダースーツの場合も、どの生地を使っているかで評価が変わります。裏地やポケット周りに縫い込まれたタグを確認しておくと、査定の手がかりになります。
参考:大吉
参考:おいくら
状態
中古品である以上、状態は評価の起点になります。スーツはデリケートな素材で、着用や保管によって傷みが出やすいものです。
シミや汚れ、型崩れ、毛玉、テカリ、においなどが少ないものほど、評価につながりやすくなります。とくに未使用でタグが付いたままのものは、需要があり高く評価されやすい傾向です。反対に、袖口や襟の傷み、ボタンの欠け、ズボンの折り目の消えなどが見られると、査定額は下がりやすくなります。日ごろの保管状態が、価値に表れやすい品といえます。
参考:大吉
参考:バイセル
セットアップ(上下・付属品)
スーツは、上下がそろっているかどうかも査定に影響します。ジャケットだけ、ズボンだけといった単品よりも、上下がそろったセットアップのほうが、評価につながりやすい傾向です。
複数の買取業者の情報では、替えのズボンが付いたツーパンツのスーツは、査定額が上がることがあるとされています。購入時に付いていたスペアボタンや、ガーメントカバーなどの付属品がそろっていると、状態を伝えやすくなります。手元にひととおりそろえてから査定に出すのがおすすめです。
参考:おいくら
シーズンと需要
スーツは季節の影響を受けやすい品です。複数の買取業者の情報によると、春夏用のスーツは2月~7月ごろ、秋冬用のスーツは9月~12月ごろが、需要の高まりやすい時期とされています。
シーズンの少し前に売ると、評価につながりやすい傾向があります。また、保管期間が長くなるほど、デザインの流行や生地の傷みによって価値が緩やかに下がりやすいともいわれます。急がない場合は、需要が高まる時期に合わせて相談するのもひとつの方法です。
参考:大吉
参考:クール・ヴェール
売る前にできる準備
査定に出す前に、いくつか整えておくと、状態を正しく見てもらいやすくなります。
まず、スーツの表面のほこりを、洋服ブラシで毛並みにそってそっと払っておきます。次に、風通しのよい日陰で軽く湿気を飛ばし、においがこもらないようにします。目立つシワは、当て布をしてアイロンや、スチームで軽く整えておくと、印象がよくなります。
シミや汚れが気になる場合は、自分で無理に落とそうとせず、スーツを扱えるクリーニング店に相談するのが安心です。ただし、クリーニング代が査定額を上回ることもあるため、費用とのバランスを見て判断するとよいでしょう。
そして、スペアボタンやガーメントカバー、購入時のタグなど、付属品をできるだけそろえます。未使用のタグ付きのものは、タグを外さずに出すと、状態を伝えやすくなります。ブランドや生地を示す材料がそろっているほど、査定がスムーズに進みます。
参考:大吉
参考:バイセル
スーツの保管とお手入れ
スーツの価値は状態に左右されるため、売るまでの保管も大切です。スーツはシワや型崩れ、湿気による傷みが出やすいという性質があります。
保管の基本は、厚みのあるハンガーに掛け、風通しのよい場所にゆとりを持ってしまうことです。細いハンガーに長く掛けると、肩の形が崩れやすくなります。クリーニングのビニール袋に入れたままにすると、湿気がこもって傷みの原因になるため、通気性のあるカバーに替えるのがおすすめです。
着用したあとは、洋服ブラシでほこりを払い、一日ほど休ませて湿気を飛ばしてからしまいます。防虫剤を使うときは、生地に直接触れないように置きます。日ごろのこうした手入れが、査定額にもつながっていきます。
どこで売るとよいか
スーツを手放す方法には、いくつかの選択肢があります。
ブランド品や衣類の買取に対応した業者に依頼すると、ブランドや生地を踏まえて見てもらいやすくなります。宅配買取や出張買取に対応しているところであれば、持ち運ぶ手間も抑えられます。複数の業者に見積もりを依頼し、査定額を見比べると、納得して手放しやすくなります。
紳士服の量販店では、新しいスーツの購入に合わせて、古いスーツを下取りしてくれるサービスを行っていることがあります。値がつきにくいスーツを手放したいときには、こうした下取りも選択肢のひとつです。フリマアプリなどで、個人に直接売る方法もあります。手数料や梱包・発送の手間はかかりますが、欲しい人に届けられる利点があります。手元の点数や手間のかけ方に合わせて、売り方を選ぶとよいでしょう。
よくある質問
スーツはいくらで売れますか。
スーツの買取には決まった定価がなく、ブランド・生地・状態・時期によって変わります。複数の買取業者の公開情報では、ノーブランドや量販店系は数十円~1,500円程度、海外の高級ブランドは5,000円~6万円程度が目安とされています。同じように見えるスーツでも査定額に幅が出るため、具体的な金額は、衣類やブランド品の買取に対応した業者で査定を受けて確認するのが安心です。
ノーブランドや量販店のスーツでも売れますか。
ノーブランドや量販店で仕立てたスーツは、中古の流通量が多く需要が限られるため、買取不可や数十円~数百円程度になることが多いとされています。まとめて手放したい場合は、量販店の下取りサービスを利用するのもひとつの方法です。
どんなスーツが高く評価されますか。
海外の高級ブランドや、ゼニア・ロロピアーナといった高級生地を使ったもの、未使用でタグの付いたもの、状態がよく上下のそろったセットアップが、評価につながりやすい傾向があります。
シミや型崩れのあるスーツは売れますか。
シミや型崩れ、毛玉のあるスーツは、状態のよいものより評価が下がりやすくなります。ただし、ブランドや生地によっては買取の対象になることもあります。無理に自分で汚れを落とそうとせず、まずは状態のまま査定に出して相談してみるとよいでしょう。
スーツを売るのに向いている時期はありますか。
複数の買取業者の情報では、春夏用は2月~7月ごろ、秋冬用は9月~12月ごろが、需要の高まりやすい時期とされています。急がない場合は、シーズンの少し前に合わせて相談するのもひとつの方法です。
オーダースーツは買い取ってもらえますか。
オーダースーツも買取の対象になることがあります。複数の買取業者の公開情報では、一般的なものは5,000円前後、高級ブランドの生地を使ったものは1万円~4万円程度が目安とされています。ただし、体型に合わせて仕立てた分、サイズが合う人が限られるため、生地やブランドによって評価が分かれやすい品です。
まとめ
スーツの買取相場には決まった定価がなく、ブランド・生地・状態・時期によって大きく変わります。中古スーツは値がつきにくい傾向がある一方で、海外の高級ブランドや高級生地のオーダースーツ、未使用でタグの付いたもの、上下のそろったセットアップは、評価につながりやすい要素です。売る前には、ほこりやシワを整え、付属品をそろえておくと安心です。まずは手元のスーツのブランドと生地、状態を確認し、衣類やブランド品の取り扱いに慣れた業者に相談してみてはいかがでしょうか。