家電買取

家電買取の相場と年式の目安|リサイクル法の扱いも解説

買い替えや引っ越しで家電を手放すとき、いくらで売れるのか、そもそも売れるものなのかが分からず迷う方もいるのではないでしょうか。家電の買取相場は、品目と年式と状態のおおよそ3つで決まります。そこでこの記事では、家電買取の相場の目安を品目別に整理し、値が付きやすい年式の考え方と、家電リサイクル法で扱いが変わる点をまとめます。

家電買取の相場は品目・年式・状態で決まる

品目は、新品価格が数十万円のドラム式洗濯機と数千円の単機能電子レンジでは値段の付きかたが違います。年式は、製造年が新しいほど評価されやすい傾向があります。状態は、動作するか、付属品が揃っているか、汚れがどの程度かが見られます。

全体像として、家電の買取を専門に扱う「家電高く売れるドットコム」が公表している、2025年4月から2026年4月までの自社買取実績に基づく参考価格帯を並べます(2026年9月時点の調査)。

品目 買取価格帯の目安
液晶テレビ 4,000円~200,000円
洗濯機 6,000円~180,000円
エアコン 6,000円~175,000円
冷蔵庫 6,000円~130,000円
掃除機 6,000円~110,000円
電子レンジ・オーブンレンジ 3,000円~80,000円

出典となる品目別ページは次章に示します。上限に近い金額が付くのは、発売から間もない大型の上位モデルや未使用品です。

品目別に見る家電買取の相場の目安

品目ごとに、どの軸で金額が動くのかを見ていきます。いずれも同社が2026年8月時点の参考相場として公表している数値で、2026年9月時点の調査に基づきます。査定額は状態や市場の動きで変動します。

冷蔵庫は容量で価格帯が分かれる

サイズ・用途 容量の目安 買取価格の目安
一人暮らし向け ~150L 1,000円~8,000円
2~3人向け 150~300L 3,000円~35,000円
4~5人向け 300~500L 5,000円~75,000円
大型ファミリー向け 500L以上 15,000円~110,000円

参考:「冷蔵庫買取相場」|家電高く売れるドットコム

同社は査定のポイントとして、製造年(主に5年以内が高値の目安)、500L以上でフレンチドア仕様の大容量モデル、メーカー独自の高機能仕様を挙げています。庫内のにおいやカビ、付属品の有無も価格を左右します。

洗濯機はドラム式と縦型で見る軸が変わる

ドラム式は新品価格が高く中古の需要も高いため、年式による差がはっきり出ます。

製造からの年数 買取価格の目安 中央値
1~2年(2024~2025年製) 15,000円~150,000円 47,000円
3~4年(2022~2023年製) 10,000円~113,000円 33,000円
5~6年(2020~2021年製) 3,000円~50,000円 14,000円
7年以上(2019年製以前) 500円~20,000円 5,000円

縦型はドラム式より値下がりが早く、容量が主な軸です。~7kgが500円~8,000円、8~9kgが1,000円~22,000円、10kg以上が3,000円~44,000円とされています。屋外に設置していたものや、変色やカビのあるものは買取不可または減額となる場合があります。

参考:「洗濯機買取相場」|家電高く売れるドットコム

テレビは画面サイズとパネルの種類で決まる

同じシリーズでも動作品と故障品では桁が変わります。東芝・REGZAの例です。

モデルの目安 未使用品 中古品(動作品) 故障品・ジャンク
32V~40V型 液晶 6,000円~12,000円 2,000円~8,000円 ~500円
43V~55V型 4K液晶 18,000円~35,000円 8,000円~22,000円 1,000円~3,000円
55V~65V型 4K有機EL 35,000円~65,000円 15,000円~40,000円 2,000円~5,000円

参考:「液晶テレビ買取」|家電高く売れるドットコム

エアコン・電子レンジ・掃除機の目安

エアコンの機種別の参考価格は、ダイキンのうるさらX(2025年・18畳・未使用品)で85,000円~95,000円、三菱電機の霧ヶ峰ZW(2022年・22畳・中古品)で35,000円といった例が示されています。同社は製造から5年以内の年式を査定のポイントに挙げる一方、8年から10年前のエアコンでも買取実績があるとしています。室内機と室外機の取り外し費用の扱いも確認しておくとよいでしょう。

電子レンジは、スチームオーブンレンジが10,000円~65,000円、オーブンレンジが3,000円~25,000円、単機能電子レンジが4,500円程度までという目安です。掃除機は6,000円~110,000円が価格帯とされ、コードレススティック型や人気ブランドの新しいモデルが評価されやすいとされています。

参考:「エアコン買取」|家電高く売れるドットコム「電子レンジ・オーブンレンジ買取相場」|家電高く売れるドットコム「掃除機買取」|家電高く売れるドットコム

値が付きやすいのは製造から5年以内という目安の根拠

家電の買取では「製造から5年以内」がひとつの区切りとして語られます。背景にあるのが、メーカーの補修用性能部品の保有期間です。日本電機工業会(JEMA)によると、これは製品が故障したときに修理ができるよう、機能を維持するために必要な部品をメーカーが保有している期間を指します。始まりは購入時ではなく、その製品の製造を打ち切ったときです。

参考:「補修用性能部品の保有期間」|一般社団法人日本電機工業会

実際にメーカーが公表している期間を並べると、次のようになります。

品目 パナソニック シャープ
エアコン 10年 10年
冷蔵庫・冷凍冷蔵庫 9年 9年
テレビ(液晶) 8年 8年
電子レンジ・オーブンレンジ 8年 8年
全自動洗濯機・縦型洗濯乾燥機 7年 7年
ドラム式洗濯乾燥機 6年 6年
掃除機 6年 6年

参考:「補修用性能部品の保有期間」|パナソニック「補修用性能部品の保有期間」|シャープ

注意したいのが期間の起点です。製造打ち切りから数えるため、購入した時点ですでに何年か経過しているモデルもあります。同じ9年でも、発売直後に買った冷蔵庫とモデル末期に買った冷蔵庫では、修理を受けられる残り期間が違います。

買い取った家電を整備して再販する立場からすると、修理できない製品は在庫として持ちにくくなります。保有期間の下限が6年前後の品目が多いことを踏まえ、余裕を見た線として5年が使われている、という整理になります。愛知県の買取店ウレルヤも、メーカーが部品を製造終了から5年から9年程度保有していることを理由に挙げています。

参考:「家電は何年まで売れる」|不用品出張買取ウレルヤ

ただし5年を過ぎたら値が付かない、という意味ではありません。状態と需要次第で評価される場合もあります。オーディオ機器のように、年式の新しさが評価軸になりにくい分野もあります。音響機器の見られかたは、アンプの種類と特徴も参考になります。

家電リサイクル法の対象4品目は買取と廃棄で扱いが分かれる

家電を手放すとき、最初に確認したいのが家電リサイクル法の対象かどうかです。経済産業省によると、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)は、一般家庭や事務所から排出された家電製品から有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減らすとともに資源の有効利用を進めるための法律です。対象は次の4品目です。

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管、液晶式、有機EL式、プラズマ式)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

参考:「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」|経済産業省

家電製品協会によると、対象テレビは当初ブラウン管式だけでしたが、2009年4月に液晶・プラズマ式が、2024年4月に有機EL式が追加されました。

参考:「なぜ家電リサイクル法の対象は4品目だけなの」|一般財団法人家電製品協会

押さえておきたいのは、捨てる場合と売る場合で手続きが違う点です。

捨てる場合は、家電リサイクル法にしたがった処理が必要です。経済産業省は、買い替えなら新しい製品を購入する店に、処分だけなら処分する製品を購入した店に引き取りを依頼する方法を案内しています。購入した店が分からない場合は、市区町村が案内する方法によります。費用はリサイクル料金と収集・運搬料金で、前者はメーカーごと、後者は小売業者ごとに異なります。

参考:「家電4品目の『正しい処分』早わかり」|経済産業省「リサイクル料金 メーカー名検索」|家電リサイクル券センター

売る場合は、リサイクルではなくリユース(再使用)にあたります。環境省は、比較的新しくて十分に使える家電製品は、古物商の許可を持つ信用できる業者に中古品としての買取りを依頼するよう案内しています。古物商の許可は、古物営業法に基づき都道府県公安委員会が与えます。

参考:「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください」|環境省「古物営業・質屋営業について」|警察庁

4品目は「値が付けば買取、付かなければ家電リサイクル法にしたがった処分」という二択です。処分にはリサイクル料金がかかるため、査定を受けてから決めても遅くはありません。なお、業務用の機器は家庭で使っていても対象外で、家庭用の機器であれば事業所で使われていたものも対象です。迷う場合は家電リサイクル券センターの一覧で確認できます。

参考:「対象廃棄物(家電4品目)一覧」|家電リサイクル券センター

4品目以外は小型家電リサイクル法と自治体回収の対象になる

4品目以外の家電の多くは、小型家電リサイクル法(使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律)の対象です。環境省によると、デジタルカメラやゲーム機などに使われている金属その他の有用なものの再資源化を促す法律で、2013年4月1日に施行されました。対象は政令で28分類が定められています。

分類 主な品目
通信機器 電話機、ファクシミリ装置、携帯電話端末、PHS端末
映像・音響機器 ラジオ受信機、テレビジョン受信機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、DVDレコーダー、デジタルオーディオプレーヤー、ステレオセット
情報機器 パーソナルコンピュータ、磁気ディスク装置、光ディスク装置、プリンター、ディスプレイ、電子書籍端末
台所・生活家電 ジャー炊飯器、電子レンジ、扇風機、電気除湿機、電気アイロン、電気掃除機、電気こたつ、電気ストーブ
理美容・健康機器 ヘアドライヤー、電気かみそり、電気マッサージ器、ランニングマシン、ヘルスメーター、電動式吸入器
その他 電動ミシン、電気グラインダー、電子式卓上計算機、フィルムカメラ、電気芝刈機、蛍光灯器具、電子時計、電子楽器、ゲーム機その他の電子玩具

参考:「小型家電リサイクル法 ~法律の概要・関係法令~」|環境省「対象品目」|環境省中部環境局

表にテレビジョン受信機や電子レンジが入っていますが、家電リサイクル法の対象となるものはそちらの扱いが優先されます。

回収方法は自治体によって異なり、回収ボックスの設置、粗大ごみから抜き取るピックアップ回収、認定事業者による直接回収などの例があります。大阪府は、具体的な排出方法は住んでいる市町村に尋ねるよう案内しています。

参考:「小型家電リサイクル情報」|大阪府

自治体ごとに扱いが分かれる点は、ライターの処分方法と自治体ごとのごみ区分など家電以外の日用品でも同じです。

「無料回収」をうたう業者に引き渡す前に確認したいこと

家電を手放す場面では、無料での回収を告げる業者を目にすることがあります。環境省は、一般家庭の廃棄物を回収するには市区町村の「一般廃棄物処理業許可」または委託が必要であり、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では回収できないと明示しています。前者は工場や企業の廃棄物を処理するための許可、後者は中古品などの売買を行うための許可だからです。

参考:「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください」|環境省

経済産業省も、街中の巡回やチラシ、インターネット広告などで無料回収をうたう業者のなかに、廃棄物の収集や処分を無許可で行う業者がいると説明しています。無許可の業者に引き渡すと適正な処理の確認ができず、不法投棄、フロンガス・鉛などの有害物質が放出される不適正処理、廃家電の不適正な管理による火災といった事例が報告されているとしています。

参考:「家電4品目の『正しい処分』早わかり」|経済産業省

国民生活センターによると、不用品回収サービスに関する全国の消費生活センター等への相談は、2018年度が1,354件、2021年度が2,231件と推移しました。安価な定額パックを申し込んだつもりが作業終了後に高額な料金を請求された、といった事例が挙げられています。同センターは、広告を大きく出している事業者が必ずしも一般廃棄物処理業の許可業者とは限らないと注意を促しています。京都市も、許可業者は市のホームページで確認できると案内しています。

参考:「不用品回収サービスのトラブル」|独立行政法人国民生活センター「違法な『無許可』の不用品回収業者を利用しないでください」|京都市

整理すると、中古品として買い取ってもらうなら古物商の許可、廃棄物として引き取ってもらうなら一般廃棄物処理業の許可、と役割が分かれています。まとめて依頼したい場合は、その業者がどこまで扱えるのかを依頼前に確認しておくと安心です。

もうひとつ知っておきたいのが、自宅に来てもらう買取の適用範囲です。事業者が自宅を訪問して物品を買い取る取引は特定商取引法の「訪問購入」にあたり、書面を受け取った日から8日以内のクーリング・オフなどが定められています。ただし同法施行令第34条により、一部の物品は規制の対象から外れます。消費者庁が示す具体例には「家庭用電気機械器具(携行が容易なものを除く)」として、テレビ受像機、電子レンジ、電気冷蔵庫、エアコン、電気洗濯機などが並んでいます。大型の家電は訪問購入の規制対象外であり、クーリング・オフの対象にもなりません。その場で結論を出さず、条件に納得してから引き渡すことが大切です。

参考:「訪問購入」|特定商取引法ガイド(消費者庁)「特定商取引に関する法律施行令第34条で規定する物品の具体例」(PDF)|消費者庁

査定で見られる点と買取が難しい家電

査定前に手元でできること

動作確認をする。電源が入るか、冷える・回る・温まるといった基本の動作を確かめます。冷蔵庫の庫内、洗濯槽、電子レンジの油汚れは減額の要因に挙げられています。不具合は隠さずに伝えるほうが、後の手戻りが減ります。

付属品を揃える。リモコン、電源コード、取扱説明書、保証書のほか、冷蔵庫なら製氷皿や給水タンク、洗濯機なら給排水ホースと輸送用固定ボルト、電子レンジなら角皿、掃除機ならノズルと充電器が該当します。テレビやエアコンのリモコンは、欠けると評価に響きやすい部品です。元箱が残っていれば一緒に出します。

製造年を調べる。ほとんどの家電は本体に貼られた銘板(品質表示板)で製造年や製造番号を確認できます。日立が公表している銘板位置の目安は次のとおりです。

品目 銘板の位置
冷蔵庫 冷蔵室ドアの内側
エアコン 室内機の底面または側面
洗濯機 側面
電子レンジ 側面
掃除機 側面または裏面
ジャー炊飯器 側面

参考:「製造番号の調べ方」|日立の家電品

メーカーによって位置は多少異なります。読み取れない場合は、銘板そのものを撮影して問い合わせる方法が現実的です。写真で先に見込みを聞く進めかたは、メール査定の流れも参考になります。

値が付きにくいケース

部品保有期間を大きく過ぎたもの。修理の見込みが立たないため、再販を前提とした買取は難しくなります。

動作しないもの。部品取りとして扱われる場合はありますが、金額は動作品と大きく開きます。ジャンクカメラの扱いも同じ考え方です。

屋外で使っていたもの、変色やサビ、カビ臭のあるもの。洗濯機で買取不可または減額の要因とされる条件です。

業務用の機器やリコールの対象製品。前者は専門の業者が扱う分野であり、後者は安全上の理由から中古市場に流通させにくい品です。

一方で、年式が古くても評価される分野もあります。オーディオ機器や一部のレトロ家電、ゲーム機などがそれにあたります。例としては初代ファミコンの買取価格も参考になります。

よくある質問

家電の買取相場はどこで確認できますか

国や自治体が公表している公的な統計はありません。買取業者が自社の実績として公表している参考価格を見比べるのが実務的です。金額は年式・容量・状態で大きく動くため、最終的には査定で確認します。

10年前の家電でも売れますか

品目によります。掃除機は発売から10年以上でも売れる場合があるとされ、エアコンでも8年から10年前のモデルの買取実績が公表されています。一方、部品保有期間を過ぎた大型家電は難しくなる傾向があります。状態がよく需要のあるモデルであれば、年式だけで判断せず相談してみる価値はあります。

動かない家電も引き取ってもらえますか

故障の程度によります。年式が新しく不具合が軽い場合は、ジャンク品や部品取りとして値が付くことがあります。テレビの例では、動作品と故障品で価格帯が大きく異なる相場が示されています。

冷蔵庫や洗濯機は粗大ごみとして出せますか

家庭用の4品目は、粗大ごみとしての排出ができません。買い替えなら購入する店に、処分だけなら購入した店に引き取りを依頼するか、市区町村が案内する方法によります。リサイクル料金と収集・運搬料金がかかるため、値が付くかどうかを先に確かめる方法もあります。

無料で引き取るという業者に任せても問題ありませんか

引き取る側が何の許可を持っているかによります。環境省は、家庭の廃棄物を回収するには市区町村の一般廃棄物処理業許可または委託が必要であり、産業廃棄物処理業や古物商の許可では回収できないと説明しています。中古品としての買取であれば古物商の許可が根拠です。

まとめ

家電の買取相場は、品目・年式・状態の3つで決まります。値が付きやすい目安が5年以内とされるのは、メーカーの補修用性能部品の保有期間が製造打ち切りから6年から10年程度に設定されているためです。家電リサイクル法の4品目は、捨てるとリサイクル料金がかかる一方、状態がよければ買取の対象になります。処分を決める前に、年式と付属品を確かめて査定に出してみることをおすすめします。お気軽にご相談ください。

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