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モノグラムとは|ブランドバッグ買取で評価が分かれる点

クローゼットにしまったままのモノグラム柄のバッグを、そろそろ手放そうかと考えている方もいるのではないでしょうか。同じ柄に見えても、査定で確認される項目はいくつもあります。そこでこの記事では、モノグラムとは何かを整理したうえで、モノグラム柄のバッグがブランドバッグ買取でどう評価されるのかをまとめます。

モノグラムとは、文字を組み合わせた図案のこと

モノグラムとは、複数の文字を組み合わせてひとつの図案にしたものを指す言葉です。日本語では「組み合わせ文字」「組み字」と訳されます。特定のブランドの柄を指す固有名詞ではありません。

もともとは、誰のものか、誰が作ったものかを示すために使われてきた記号です。署名の代わりとして作品に記されたり、印章として用いられたりしてきました。持ち主や作り手を示すという性格が、そのまま現在のブランドのマークに引き継がれています。

ここで押さえておきたいのが、モノグラムは本来「柄」を指す言葉ではないという点です。ブランドのバッグに見られる反復した柄は、正しくは「モノグラムを用いた柄」に当たります。モノグラムそのものは、組み合わせた文字の図案を指します。

この区別は、買取の場面でも意味を持ちます。査定では、柄が似ているかどうかではなく、その図案が正規のものかどうかが確認されるためです。柄の印象だけで判断せず、素材や作り、刻印まで含めて見ていくことになります。

ルイ・ヴィトンのモノグラムは「署名」から始まった

モノグラム柄のバッグとして最もよく知られているのが、ルイ・ヴィトンのモノグラム・キャンバスです。その成り立ちは、ブランドの親会社であるLVMHが公表しています。

LVMHによれば、モノグラムは1896年、ジョルジュ・ヴィトンが創業者である父ルイに敬意を表して考案したものです。ネオゴシック様式の装飾と、ジャポニスムの影響を受けたとされています。そしてこの図案は、当初メゾンの創作物を守るための署名として構想されたものだと説明されています。

参考:「Louis Vuitton celebrates 130 years of its Monogram, a universal symbol of creativity」|LVMH

同社は2026年をモノグラム誕生から130年にあたる年と位置づけ、記念の展開を行っています。その中で象徴的なモノグラムのバッグとして、スピーディ、キーポル、ノエ、アルマ、ネヴァーフルの名前が挙げられています。

模倣品対策として生まれた記号が、そのまま真贋を判断する手がかりになっている点は、買取の実務とも直結します。柄そのものが、もともと「誰が作ったか」を示すために置かれたものだからです。

なお、他のブランドでも頭文字を組み合わせた図案が用いられています。それぞれの図案の由来や正式な名称は、各ブランドの公式情報で確認するのが確実です。

モノグラム柄のバッグはどこを見て評価されるか

ドーヴィルのようなモノグラム柄のバッグを査定に出すとき、最初に行われるのがモデルとラインの特定です。柄が同じでも、素材の作りが違えば別のラインとして扱われます。

素材の質感からラインを絞る

見分けの入口になるのは、素材の質感です。

  • 表面に樹脂加工が施され、しっとりとした光沢があるコーティングキャンバス
  • 型押しで柄を表現した革素材
  • 光沢の強い、エナメル加工の素材
  • 柄を織りで表現したファブリック素材

同じモノグラム柄でも、これらは別々のラインに分かれます。査定の場ではまず素材が確認され、そのうえでモデル名の特定に進みます。

モデルの特定に使われるのは、次のような要素です。

確認する要素 見る場所
全体の形とマチの取り方 正面と側面
持ち手の付き方と長さ 本体との接続部
開閉の方式 ファスナー、被せ蓋、巾着など
金具の形状 引き手、南京錠、脚鋲
内装の作りとポケットの数 開いた状態の内側

ここまで特定できると、状態の確認に進みます。手元で分からない場合でも、そのまま持ち込んで差し支えありません。モデル名が分からないことを理由に相談を控える必要はないためです。

古い年式のモデルがどのように扱われるかについては、ルイヴィトンの古い型の買取相場で詳しく取り上げています。

製造番号と刻印は自分で判断しないほうが安全

ブランドバッグには、製造の時期や工場を示す刻印が入っていることがあります。この刻印は真贋確認と年式の判断に使われます。

刻印の位置は、モデルや年式によって異なります。内側のポケットの裏に隠れている場合、革タグの裏側にある場合、縫い代の内側に押されている場合などがあり、一律ではありません。表記の書式も時期によって変わってきました。

このため、自分で刻印を探して真贋を判断しようとすると、かえって誤ることがあります。次の点に気をつけたいところです。

内装を無理に引き出さない

ポケットの裏を確認しようとして布地を強く引くと、縫製が傷みます。状態が変わってしまうと、それ自体が査定の対象になります。

刻印を磨かない

読みにくいからといって革を擦ると、刻印が浅くなります。汚れを落とすつもりの行為が、判断材料を減らしてしまいます。

刻印がなくても相談はできる

刻印が摩耗して読めない品や、そもそも刻印の運用がなかった時期の品もあります。刻印だけで結論が出るわけではなく、縫製、金具、素材の作りとあわせて確認されます。

刻印の読み取りは、現物を見ながら行うのが確実です。写真だけでは判断がつかない場合もあるため、正確な結果を求めるなら現物を持ち込むことをおすすめします。

コーティングと革部分の劣化は状態評価に直結する

モノグラム柄のバッグは、複数の素材を組み合わせて作られています。素材ごとに劣化の出方が違うため、査定でも部位を分けて確認されます。

部位 出やすい状態 確認する場所
コーティングキャンバス 表面のひび、剥がれ、柄の擦れ 折れ曲がる部分、角、底
革部分 色の変化、乾燥、黒ずみ 持ち手、底鋲まわり、縁の巻き部分
内装 におい、汚れ、布地の傷み ポケットの内側、底
金具 くすみ、めっきの剥がれ 引き手、留め具、脚鋲
縫製 糸のほつれ、緩み 持ち手の付け根、マチの角

革部分の手入れは、素材の性質を踏まえて行う必要があります。日本皮革産業連合会は、革が微細な繊維の交絡した多孔質の構造であり、汚れが内部に侵入すると取り除くことは困難になると説明しています。ベンジンやシンナーのような有機溶剤は、革の塗装膜を溶かしたり、しみになったりするため使用すべきではないともされています。市販のクリーナーやクリームを使う場合も、目立たない部分でテストしてから使うよう案内されています。

参考:「皮革製品の手入れ」|日本皮革産業連合会 皮革用語辞典

同連合会は、革を水でぬらした場合に直火・アイロン・ドライヤーなどで高温乾燥させると、革が収縮・硬化して使用に耐えられなくなるとも説明しています。売る前に自分で汚れを落とそうとした結果、状態が変わってしまう例はここに当てはまります。

査定に出すと決めたら、乾いた柔らかい布でほこりを払う程度にとどめるのが無難です。判断に迷う汚れは、そのままの状態で見てもらうほうが安全と考えられます。

日常の保管については、ブランドバッグの保管方法で湿気や型崩れへの対応をまとめています。

付属品がそろっているかを確認する

バッグ本体だけでなく、購入時に付いていたものがそろっているかも確認の対象です。モノグラム柄のバッグには、次のような付属品が伴うことがあります。

  • 保存袋(布製の袋)
  • 外箱
  • 南京錠と鍵
  • ショルダーストラップ
  • 予備のパーツ、レシートや購入時の控え

南京錠と鍵は、本体と別にしまわれていることが多い付属品です。引き出しや小物入れに紛れていないか、一度確認しておくとよいでしょう。ショルダーストラップも、後から買い足したものか、購入時から付属していたものかで扱いが変わります。

付属品がそろっていないことを理由に、査定の対象から外れるわけではありません。本体だけで相談して差し支えありません。ただし、そろっている場合は一緒に出したほうが確認が進みます。

購入時のレシートや保証に関する書類は、購入の経緯を示す資料として扱われます。処分せずに残しておくと、相談の際に説明の手間が減ります。

模倣品と商標|真贋確認が入る理由

買取の申し込みで真贋の確認が行われるのは、商標の仕組みが関係しています。

特許庁の説明によれば、商標とは、事業者が自己の取り扱う商品・サービスを他人のものと区別するために使用するマークです。商標には、文字、図形、記号、立体的形状やこれらを組み合わせたものなどのタイプがあります。平成27年4月からは、動き商標、ホログラム商標、色彩のみからなる商標、音商標、位置商標についても商標登録ができるようになりました。

参考:「商標制度の概要」|経済産業省 特許庁

モノグラムは文字を組み合わせて図案にしたものですから、商標の分類でいえば文字・図形・記号、あるいはそれらを組み合わせたものとして位置づけられます。同庁は、他人の登録商標と同一または類似の商標であって、使用する商品・役務が同一または類似であるものは登録することができないとしています。判断にあたっては、外観・称呼・観念のそれぞれの要素が総合的に見られます。

参考:「商標とは」|経済産業省 特許庁

商標権の存続期間は、商標法第19条により設定の登録の日から10年をもって終了すると定められています。同条は、商標権者の更新登録の申請により存続期間を更新することができるとも規定しています。長く使われ続けているブランドのマークが権利として維持されているのは、この更新の仕組みによるものです。

参考:商標法(昭和三十四年法律第百二十七号)第十九条|e-Gov 法令検索

正規品でない品を流通させることは、この商標権に関わる問題になります。買取店が真贋の確認を行うのは、そのためです。出所が分からない品を持っている場合も、隠さずに事情を伝えたうえで確認を受けるのが安全です。

モノグラム柄のバッグを買取に出す前にやっておきたいこと

手放すと決めたあとで、準備しておくと当日の手続きが進みます。

中身を空にして内装を確認する

ポケットの中に小物やレシートが残っていることがあります。全部出したうえで、内装のにおいや汚れの程度を見ておきます。

付属品を集める

保存袋、単体でも需要のある外箱、南京錠と鍵、ストラップをまとめます。本体と一緒に持ち込めるよう、ひとまとめにしておくと便利です。

汚れは落とし過ぎない

前述のとおり、革は溶剤や高温に弱い素材です。市販のクリーナーで全体を拭くより、乾拭きにとどめるほうが状態を保てます。

本人確認書類を用意する

古物営業法第15条は、古物商が古物を買い受けようとするときに、相手方の真偽を確認するため、住所・氏名・職業・年齢を確認する措置をとらなければならないと定めています。買取の申し込みで本人確認書類を求められるのは、この定めによるものです。運転免許証やマイナンバーカードなど、有効な書類を手元に用意しておくと手続きが進みます。

参考:古物営業法(昭和二十四年法律第百八号)第十五条|e-Gov 法令検索

持ち込み方を決める

型崩れを避けるため、中に丸めた紙を入れて形を保った状態で運ぶと安心です。点数が多い場合は、出張での査定に対応しているかを事前に確認しておくとよいでしょう。

よくある質問

モノグラムとロゴは同じ意味ですか

厳密には異なります。モノグラムは複数の文字を組み合わせて図案にしたものを指します。ロゴは名称を特定の書体やデザインで表したものを広く指す言葉です。頭文字を組み合わせた図案がそのままブランドのマークとして使われている場合は、両方に当てはまります。

モノグラムの柄が擦れていても買取の相談はできますか

相談できます。汚れがあるブランドバッグでも買取はできるとおりで、柄の擦れは状態の確認項目のひとつであり、それだけで対象から外れるわけではありません。自分で補修や着色を試みると状態が変わってしまうため、そのままの形で見てもらうのが安全です。

製造番号が見つからないバッグは売れませんか

刻印が摩耗して読めない品や、刻印の位置が分かりにくい品もあります。真贋の確認は刻印だけで行われるものではなく、素材、縫製、金具、内装の作りをあわせて見られます。見つからない場合も、そのまま持ち込んで差し支えありません。

箱や保存袋がないと査定に影響しますか

付属品がそろっていると確認は進みやすくなりますが、本体だけで相談することもできます。南京錠や鍵は別にしまわれていることが多いため、探せる範囲で確認しておくとまとまります。

モノグラム以外の柄のバッグもまとめて相談できますか

まとめて相談して問題ありません。ブランドや柄が異なる品でも、同じ場で確認されるのが一般的です。付属品がある品は、本体ごとにまとめておくと照合がしやすくなります。

まとめ

モノグラムとは文字を組み合わせた図案のことで、もともと持ち主や作り手を示すために使われてきた記号です。ルイ・ヴィトンのモノグラムも、創作物を守る署名として1896年に考案されました。買取では、素材とモデルの特定、刻印の確認、コーティングと革部分の状態、付属品の有無が順に見られます。当店では真贋の確認から付属品の照合までまとめて対応いたしますので、モデル名が分からない段階からご相談ください。

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