東京オリンピック100円硬貨の買取価格|相場と特徴
自宅で見つかった東京オリンピックの100円硬貨に、どのくらいの買取価格が付くのか気になる方もいるのではないでしょうか。この硬貨は昭和39年(1964年)に発行された記念の銀貨で、額面とは別に取引されています。この記事では、造幣局が公表している基本データをもとに、東京オリンピック100円硬貨の特徴と、2026年7月時点での買取価格の目安、同じ年に出た1000円銀貨との違いを整理します。
東京オリンピック100円硬貨とは
「100円硬貨」として探されることが多いこの硬貨は、正式には昭和39年(1964年)に発行された東京オリンピック記念100円銀貨幣です。額面は100円で、素材は銀を主体とした合金でつくられています。表側には聖火台の上に配された五輪のマークが、裏側には太陽と額面を示す数字の100があしらわれています。
この100円銀貨は、同じ昭和39年に出た1000円銀貨とともに、日本で初めて発行された記念貨幣にあたります。それまで日本には記念貨幣という区分がなく、東京オリンピックを機に初めてつくられました。
日本初という背景から、発行当時は広く注目された貨幣です。ただし発行から60年以上が経ち、現在の取引では希少性だけでなく、素材である銀の価値や、一枚ごとの状態が価格に関わってきます。
100円銀貨の基本データ【表】
はじめに、東京オリンピック記念100円銀貨の基本的な仕様を整理します。数値は造幣局が公表しているデータにもとづくものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 東京オリンピック記念100円銀貨幣 |
| 発行年 | 昭和39年(1964年) |
| 額面 | 100円 |
| 品位 | 銀600/銅300/亜鉛100(千分中) |
| 量目 | 4.8g |
| 直径 | 22.6mm |
| 発行枚数 | 約8000万枚 |
| デザイン | 表:聖火台の上に五輪マーク/裏:太陽と数字の100 |
参考:「東京オリンピック記念100円銀貨幣」 https://www.mint.go.jp/popup/data_kinen_page02.html / 造幣局「記念貨幣一覧」|造幣局
品位の「銀600」は、銀が60%含まれていることを表します。量目は4.8gですので、含まれる銀はおよそ2.9gと計算できます。この銀そのものの価値が、買取価格の土台になります。発行枚数は約8000万枚で、記念貨幣としては数が多いほうにあたります。
直径は22.6mmで、いまの100円玉(直径22.6mm)とほぼ同じ大きさです。ただし素材が銀を主体とするため、白っぽい色みと厚みのある質感があり、手に取ると通常の100円玉との違いが分かりやすくなっています。
同じ年に出た1000円銀貨との違い【表】
東京オリンピックの記念貨幣には、100円銀貨のほかに1000円銀貨があります。どちらも昭和39年の発行ですが、額面も仕様も異なる別の貨幣です。混同しやすいため、主な違いを表にまとめます。
| 項目 | 100円銀貨 | 1000円銀貨 |
|---|---|---|
| 額面 | 100円 | 1000円 |
| 品位 | 銀600/銅300/亜鉛100 | 銀925/銅75 |
| 量目 | 4.8g | 20g |
| 直径 | 22.6mm | 35mm |
| 発行枚数 | 約8000万枚 | 約1500万枚 |
| デザイン | 表:聖火台と五輪/裏:太陽と100 | 表:富士山と桜/裏:五輪と桜、1000 |
大きさと重さの差は見た目にも表れます。1000円銀貨は直径35mm・量目20gで、手のひらに乗せると存在感があります。一方の100円銀貨は現在の100円玉とほぼ同じ大きさで、うっかりすると通常の硬貨に紛れてしまう場合があります。
銀の含有量にも差があります。1000円銀貨は品位が銀925と高く、含まれる銀はおよそ18.5gです。100円銀貨は銀600でおよそ2.9gですので、地金としての価値は1000円銀貨のほうが大きくなります。発行枚数は100円銀貨が約8000万枚、1000円銀貨が約1500万枚で、100円銀貨のほうが多く出回りました。手元に両方がそろっている場合は、分けて査定に出すと確認が進めやすくなります。
手元の100円硬貨を見分ける方法
手元の硬貨が東京オリンピックの記念100円銀貨かどうかは、次の順で確認できます。
まず、デザインを見ます。表側に聖火台と五輪のマーク、裏側に太陽と数字の100が入っていれば、この記念貨幣にあたります。現在流通している100円玉は桜のデザインですので、聖火台と五輪のマークが手がかりになります。
次に、色みと質感を確かめます。現在の100円玉は白銅でつくられていますが、この記念貨幣は銀を主体とするため、白っぽく落ち着いた色みがあります。直径は22.6mmで通常の100円玉とほぼ同じですので、大きさだけでの判別は難しく、デザインと素材感で見分けるのが確実な方法です。
最後に、表面の状態を確認します。傷や汚れが少なく、発行当時のケースに入ったままであれば、査定の目安が上がりやすくなります。汚れが気になっても、こすって落とそうとせず、そのままの状態で見てもらうのがおすすめです。
買取価格の目安【表】
続いて、東京オリンピック100円硬貨の買取価格の目安を整理します。以下の金額は、複数の買取業者やコイン販売店が公開している情報を集計した目安で、2026年7月時点のものです。記念貨幣には公的に定められた買取の定価はなく、店舗や時期、一枚ごとの状態によって金額は変わります。
| 状態の目安 | 買取価格の目安 |
|---|---|
| 並品(使用感やキズがある) | 約200~300円 |
| 美品(未使用に近い) | 約300~500円 |
| 完全未使用・プルーフ・ケース入り | 約500~1,000円以上 |
上記はあくまで目安で、公的な定価ではありません。額面は100円ですが、銀を含むため額面を上回る価格で取引される場合が多く、並品でも200円前後が目安として公開されています。未使用に近いものや、鏡のように仕上げられたプルーフでケースに入ったものは、より高い金額が付く場合があります。
参考:「昭和39年東京五輪100円銀貨の買取価格・価値と見分け方」|リサイクルマート
発行枚数が約8000万枚と数の多い貨幣ですので、希少性だけで大きなプレミアが付きにくい傾向があります。一方で、製造や打刻の過程で生じたエラーコイン(角度のずれなど)は例外で、状態によっては数万円から数十万円で取引された事例も紹介されています。ただしエラーの有無は専門的な判断になりますので、気になる場合は査定時に確認してもらうのがひとつの方法です。
買取価格を左右する3つのポイント
東京オリンピック100円硬貨の買取価格は、いくつかの要素が重なって決まります。ここでは主な3点を整理します。
1つ目は状態(保存状態)
まず影響するのが、硬貨そのものの状態です。傷や汚れが少なく、未使用に近いものほど、収集の対象としては評価されやすくなります。発行からおよそ60年が経っているため、状態の良いものは限られており、条件がそろえば目安の上限に近づく場合があります。反対に、使用感やキズが目立つものは、目安の下限にとどまりやすい傾向があります。
参考:「昭和39年銘 1964年東京オリンピック記念100円銀貨幣の買取価格」|日晃堂
なお、汚れが気になっても、磨いて落とそうとせず、そのままの状態で見てもらうのがおすすめです。無理に磨くと表面に傷が付いたり、金属が削れたと判断されたりして、かえって評価が下がる場合があります。
2つ目は銀相場
この硬貨は銀を主体につくられているため、銀の市場価格の影響を受けます。銀の価値を基準に買い取る店舗では、含まれる銀の量(約2.9g)に、その日の銀相場をかけて価格を算出します。銀相場は日々変動するため、同じ硬貨でも査定を受ける時期によって金額が変わる場合があります。銀相場が高い時期に売ると、買取価格も上がりやすくなります。
参考:「昭和39年オリンピック記念硬貨100円銀貨の価値」|アンティーリンク
3つ目はケースや鑑定の有無
発行当時のケースに入ったままのものや、鑑定機関による評価が付いたものは、状態が保たれていると判断されやすく、査定の目安が上がる傾向があります。とくにプルーフ仕様のものは、通常の流通品と分けて評価される場合があります。ケースなしで裸のまま保管されていたものと比べると、同じ未使用でも評価に差が出る場合があります。
参考:「昭和39年東京五輪100円銀貨の買取価格・価値と見分け方」|リサイクルマート
額面としての通用力と手放し方
東京オリンピック100円硬貨は、いまでも法律上のお金として有効です。財務省によると、過去に発行された記念貨幣は、通貨に関する法律で貨幣として定められており、通常の貨幣と同じように使えるとされています。ただし素材が通常の硬貨と異なるため、自動販売機などでは使えないことがあり、使う際は金融機関の窓口で交換する方法が案内されています。
参考:「過去に発行された記念貨幣は、現在でもお金として使えますか」|財務省
この硬貨は額面どおり100円としても使えますが、金融機関で換金する場合は額面の100円のみとなります。銀の価値や収集としての価値を踏まえて手放したい場合は、古銭や記念貨幣の買取に対応した専門店で査定を受けるのがひとつの方法です。
売り先としては、古銭を専門に扱う買取店のほか、コレクター向けのフリマアプリなどもあります。専門店は状態や銀相場を踏まえて見てもらいやすく、フリマは欲しい人に直接届けられる利点があります。銀相場によって金額が動くため、複数の店舗で見積もりを比べると、納得して手放しやすくなります。査定に出す前に汚れを無理に落とそうとせず、そのままの状態で見てもらうのがおすすめです。
同じ硬貨でも、査定を受ける時期や店舗によって金額に差が出る場合があります。急いで一店だけで決めるよりも、いくつかの店で目安を確認したうえで判断すると、後から違いに気づいて迷うことも少なくなります。手元に1000円銀貨もある場合は、あわせて持ち込むと確認がスムーズに進むことがあります。
よくある質問
東京オリンピックの100円硬貨はいくらで買い取ってもらえますか。
状態によって幅がありますが、2026年7月時点で公開されている情報では、並品でおよそ200~300円、未使用に近い美品で300~500円ほどが目安とされています。これは公的な定価ではなく、店舗や銀相場によって変わります。プルーフやケース入りのもの、エラーコインはさらに高い金額が付く場合があります。
額面が100円なのに、なぜそれより高く売れるのですか。
この硬貨は銀を60%含んでいるため、素材としての銀の価値が加わります。銀の価値を基準に買い取る店舗では、含まれる銀の量に銀相場をかけて査定されるため、額面の100円を上回る金額が付く場合があります。
参考:「昭和39年オリンピック記念硬貨100円銀貨の価値」|アンティーリンク
1000円銀貨との違いは何ですか。
どちらも昭和39年発行の記念銀貨ですが、額面も仕様も異なります。100円銀貨は品位が銀600、量目4.8g、直径22.6mmで、表は聖火台と五輪のマークです。1000円銀貨は銀925、量目20g、直径35mmで、表は富士山と桜です。含まれる銀の量が違うため、地金としての価値も異なります。
汚れているので磨いてから査定に出したほうがよいですか。
無理に磨くと表面に傷が付いたり、金属が削れたと判断されたりして、かえって評価が下がる場合があります。汚れが気になっても、そのままの状態で見てもらうのがおすすめです。
銀行に持って行くといくらになりますか。
記念貨幣は法律上のお金ですので、金融機関の窓口では額面の100円として交換されます。銀の価値や収集としての価値を反映させたい場合は、買取店での査定がひとつの方法です。
参考:「過去に発行された記念貨幣は、現在でもお金として使えますか」|財務省
まとめ
東京オリンピック100円硬貨は、昭和39年(1964年)に発行された日本初の記念貨幣のひとつで、品位は銀600、量目は4.8g、発行枚数は約8000万枚です。表は聖火台と五輪のマーク、裏は太陽と数字の100で、同じ年の1000円銀貨とは額面も仕様も異なります。買取価格の目安は、2026年7月時点で並品がおよそ200~300円、未使用に近い美品で300~500円ほどとされていますが、これは公的な定価ではなく、状態や銀相場によって変わります。まずは手元の硬貨の状態を確認し、無理に磨かずそのままの状態で、古銭や記念貨幣の買取に対応した専門店で査定を検討してみてはいかがでしょうか。銀相場で金額が動くため、複数の見積もりを比べると納得して手放しやすくなります。