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旧紙幣は買取できる?相場と方法を解説

自宅の引き出しやタンスから、古いお札が出てきた経験のある方もいるのではないでしょうか。手元の旧紙幣が今も使えるのか、買取に出すといくらになるのかは、気になるところです。この記事では、有効な旧紙幣の種類や買取相場の目安、売るときの流れと注意点を、日本銀行の資料と複数の買取業者の公開情報に沿って解説します。手元の古い札をどう扱えばよいか、判断の手がかりが見つかります。

旧紙幣とは

旧紙幣とは、すでに発行が終わった古い銀行券を指す言葉です。古札や古紙幣と呼ばれることもあります。日常で使われている現在の紙幣とは、肖像やデザイン、大きさが異なるものが多く見られます。

日本銀行によると、1885年(明治18年)に最初の銀行券を発行してから、これまでに56種類の銀行券が発行されています。そのうち、現在も有効なものは25種類です。

参考:「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?」|日本銀行

つまり、旧紙幣といっても、その種類はかなり限られます。この限られた種類のなかに、古銭や紙幣を集める人に向けて取引されているものがあります。手元の旧紙幣が売れるかどうかを考えるうえで、まずは種類と有効性を押さえておくとよいでしょう。

手元の旧紙幣は今も使えるのか

旧紙幣が売れるかを考える前に、そのお札が今も使えるのか、つまり有効か失効かを確認しておきたいところです。ここは正しく理解しておきたい点です。

日本銀行は、一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限り、通用力を失うことはないと説明しています。発行が終わった旧紙幣でも、多くはそのまま有効です。

参考:「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?」|日本銀行

ただし、すべての旧紙幣が使えるわけではありません。これまで発行された56種類のうち、31種類は過去3回の特別な措置によって通用力を失っています。関東大震災後の処理、終戦直後の新円切り替え、1円未満の小額通貨の整理が、その措置にあたります。手元の旧紙幣には「今も有効なもの」と「すでに失効したもの」があるということです。

参考:「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?」|日本銀行

発行されなくなり、流通に不便な有効な旧紙幣は、日本銀行の本支店で、現在発行されている紙幣と引き換えられます。手元の紙幣が有効かどうか分からない場合は、日本銀行に問い合わせて確認する方法があります。

参考:「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?」|日本銀行

なお、有効な旧紙幣を額面どおり使ってしまうと、集める対象としての価値は失われます。買取や引き換えを考えている場合は、使う前に価値を確かめておくと安心です。

買取対象になりやすい旧紙幣の種類

有効な旧紙幣のなかには、額面を超えて取引されるものがあります。代表的な券種を整理しました。

券種(肖像) 特徴
一万円券(聖徳太子) 昭和33年発行。旧札のなかでも知名度が高い
千円券(聖徳太子) 昭和25年発行。B号券と呼ばれる
千円券(伊藤博文) 昭和38年発行。青みがかった色合い
千円券(夏目漱石) 昭和59年発行。比較的新しい旧札
五百円券(岩倉具視) 五百円が紙幣だった時代のもの
百円券(板垣退助) 百円が紙幣だった時代のもの

参考:「その他有効な銀行券・貨幣」|日本銀行

これらはいずれも、現在も有効な旧紙幣です。聖徳太子の一万円券や、伊藤博文の千円券、岩倉具視の五百円券、板垣退助の百円券などは、発行が終わっても通用力を持ち続けています。肖像やデザインが今の紙幣と異なり、発行された期間も限られるため、集める対象になっています。

参考:「その他有効な銀行券・貨幣」|日本銀行

手元の旧紙幣がこうした券種にあてはまる場合、買取での評価がつく可能性があります。まずは肖像や額面から、どの券種かを確かめてみるとよいでしょう。

旧紙幣の買取相場の目安

旧紙幣の買取価格には、公的に定められた金額がありません。そのため、以下は複数の買取業者が公開している情報を総合した目安です。実際の金額は、状態や記番号によって大きく変わります。

券種(肖像) 買取価格の目安(未使用に近い状態)
一万円券(聖徳太子) 約1万2,000円前後
千円券(聖徳太子・B号券) 約2,000円~2,500円前後
千円券(伊藤博文) 約6,000円~1万5,000円(記番号による)
千円券(夏目漱石) 約4,500円~8,500円(記番号による)
百円券(板垣退助・最初期) 約1,500円~5,000円

(※複数の買取業者の公開情報をもとにした目安です。2026年7月時点。公的な定価ではなく、状態・種類・記番号によって大きく変わります)

同じ券種でも、記番号によって評価が変わります。たとえば伊藤博文の千円券は、記番号が000001のものが未使用で約1万5,000円、ゾロ目で約8,500円、キリ番(900000など)で約6,000円が目安とされています。板垣退助の百円券では、ゾロ目が未使用で約2万円、777777では約4万円になることもあるとされています。

一方で、状態が良くない旧紙幣は、額面どおりの評価にとどまることもあります。目安はあくまで参考として、実際の金額は査定で確かめるのがよいでしょう。

買取価格を左右する3つのポイント

旧紙幣の買取価格は、いくつかの要素で決まります。大きく分けると次の3点です。

1つ目は、券種と希少性です。発行された枚数が少なかったり、発行期間が短かったりする券種ほど、現存数が限られ、評価されやすい傾向があります。

2つ目は、状態です。折り目や汚れ、破れのない未使用に近いものほど、集める対象としては高く評価されます。逆に、シワや変色があると評価は下がりやすくなります。

3つ目は、記番号です。紙幣には1枚ずつ固有の番号が印刷されています。ゾロ目や、000001などの最初の番号、キリのよい番号は珍しく、評価が上乗せされることがあります。手元の旧紙幣の記番号を確認しておくと、価値の見当をつける手がかりになります。

銀行での引き換えと買取業者の違い

旧紙幣を手放す方法は、大きく2つに分けられます。銀行や日本銀行での引き換えと、古銭や紙幣の買取業者への売却です。

有効な旧紙幣を銀行の窓口に持ち込むと、額面どおりの金額として扱われます。日本銀行の本支店でも、流通に不便な有効な旧紙幣を、現在の紙幣と引き換えられます。ただし、いずれも額面が基準となるため、希少性が上乗せされることはありません。

参考:「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?」|日本銀行

これに対して、古銭や紙幣の買取業者では、券種や状態、記番号といった希少性を加えて評価されることがあります。額面を超える価値が気になる旧紙幣は、買取業者で査定を受けるのがひとつの方法です。額面どおりで問題ない場合は銀行、価値を確かめたい場合は買取業者と、目的に応じて選ぶとよいでしょう。

旧紙幣を売る前に気をつけたいこと

旧紙幣を買取に出す前に、いくつか気をつけておきたい点があります。手を加えたことで、かえって価値を下げてしまうことがあるためです。

まず、旧紙幣を洗ったり、折り目を伸ばそうとしたりするのは避けたほうがよいでしょう。きれいにするつもりでも、表面を傷めたり、印刷を薄くしたりして、状態を損なうことがあります。手を加えず、そのままの状態で保管しておくのが安心です。

保管するときは、折り目や汚れがつかないよう、透明なホルダーなどに入れておくと状態を保ちやすくなります。直接手で触れすぎると、皮脂や湿気で傷むことがあるため、扱いは控えめにするとよいでしょう。

複数枚まとめて持っている場合は、券種や記番号ごとに分けておくと、査定がスムーズに進みます。また、査定を受けるときは、1店だけでなく複数の専門店で見比べると、納得して手放しやすくなります。

よくある質問

手元の旧紙幣は今でも使えますか。

日本銀行によると、一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がとられない限り有効です。ただし、これまで発行された56種類のうち31種類は失効しています。有効なものは、日本銀行の本支店で現在の紙幣に引き換えられます。

参考:「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?」|日本銀行

旧紙幣はどこで売れますか。

額面どおりでよい場合は、銀行や日本銀行の本支店で現在の紙幣に引き換えられます。額面を超える価値が気になる場合は、古銭や紙幣の買取に対応した専門店で査定を受けるのがひとつの方法です。

聖徳太子の一万円札は買取に出せますか。

聖徳太子の一万円券は、現在も有効な旧札のひとつです。複数の買取業者の情報では、未使用に近い状態で約1万2,000円前後が目安とされています。状態や記番号によって変わるため、査定で確認するとよいでしょう。

参考:「その他有効な銀行券・貨幣」|日本銀行

汚れた旧紙幣は自分できれいにしたほうがよいですか。

洗ったり折り目を伸ばそうとしたりすると、かえって状態を損なうことがあります。手を加えず、そのままの状態で査定に出すのがおすすめです。

記番号がゾロ目だと高くなりますか。

記番号がゾロ目や最初の番号など珍しい並びのものは、評価が上乗せされることがあります。板垣退助の百円券では、ゾロ目が未使用で約2万円、777777では約4万円になることもあるとされています。ただし価値は状態や需要で変わるため、査定で確認するのがよいでしょう。

銀行と買取業者、どちらに持ち込めばよいですか。

額面どおりでよければ、銀行や日本銀行の本支店で引き換えられます。額面以上の価値を期待する場合は、券種や記番号を評価してもらえる古銭・紙幣の買取業者が向いています。まずは有効な旧紙幣かを確認し、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

まとめ

旧紙幣とは、すでに発行が終わった古い銀行券のことです。日本銀行によると、これまで発行された56種類のうち25種類が有効で、聖徳太子の一万円券や伊藤博文の千円券、板垣退助の百円券などは、発行が終わっても通用力を持ち続けています。有効な旧紙幣は、銀行や日本銀行の本支店で額面どおり引き換えられますが、古銭や紙幣の買取業者では、券種や状態、記番号といった希少性を加えて評価されることがあります。複数の買取業者の情報では、聖徳太子の一万円券は未使用に近い状態で約1万2,000円前後、板垣退助の百円券のゾロ目は約2万円前後が目安とされています。手元の旧紙幣が気になる場合は、洗ったり折り目を伸ばしたりせず、そのままの状態で、専門店の査定を受けてみてはいかがでしょうか。