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金歯の買取|歯付きのまま出せるかと準備の手順

歯科医院で外してもらった金属に歯の一部が付いたままで、そのまま買取に出してよいのか迷う方がいます。衛生面が気になり、手を付けられずに置いたままという声もよく聞きます。そこでこの記事では、金歯の買取について歯付きの状態で相談できるのか、外し方や清掃をどう考えるべきかを公的資料に沿って整理します。

歯が付いたままの金歯でも相談できるのか

結論から言えば、歯質や歯根が付いた状態でも相談自体は可能です。多くの業者は、金の入れ歯と同じく、貴金属の買取として歯科用の金属を取り扱っています。

ただし、対応の範囲は業者によって差があります。歯付きのまま受け付けるところもあれば、金属だけの状態を求めるところもあるようです。

そのため、持ち込む前に問い合わせるのが確実です。写真を送れる場合は、状態が分かる画像を添えると話が早く進みます。

ここで大切なのは、自分で歯質をはがそうとしないことです。無理に削ると金属が変形し、けがにつながるおそれもあります。

以下では、外す作業と清掃をどう考えるべきかを順に見ていきます。

外す作業は歯科医院に任せる

口の中に入ったままの金歯を、自分で外そうとするのは避けてください。これは衛生の問題にとどまらず、法律に関わる話でもあります。

歯科医師法第17条は「歯科医師でなければ、歯科医業をなしてはならない」と定めています。歯に施された補綴物を外す処置は、歯科医師が行う領域にあたります。

参考:歯科医師法|e-Gov法令検索

すでに自然に外れたものや、治療の際に受け取ったものであれば、手元にある時点で処置は済んでいます。この場合は、外す作業について心配する必要はありません。

一方で、まだ口の中にある金属を換金したいという理由だけで受診するのは、治療の判断とは別の話になります。歯の状態については、かかりつけの歯科医院で相談してください。

本記事では、処置の要否や方法について助言はいたしません。医療に関する判断は歯科医師にお任せください。

歯科医院で外した金属を受け取るときの考え方

治療で外した金属を持ち帰れるかどうかは、歯科医院ごとの運用によって異なります。あらかじめ意向を伝えておくと、話が通りやすいはずです。

医療機関から出る廃棄物の扱いは、法令にもとづいて定められました。環境省が公表している感染性廃棄物処理マニュアルには、その判断基準が示されています。

同マニュアルでは、感染性廃棄物の該否を「形状」「排出場所」「感染症の種類」の3つの観点から客観的に判断することを基本としています。

さらに、いずれの観点からも判断できない場合についても記載があります。血液等の付着の程度や廃棄物の形状、性状の違いにより、専門知識を有する者によって感染のおそれがあると判断される場合は感染性廃棄物とされます。ここで挙げられている専門知識を有する者は、医師・歯科医師・獣医師です。

参考:廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル(令和8年4月)|環境省

つまり、外した金属をどう扱うかの判断には、歯科医師の関与が前提になります。持ち帰りを希望する場合は、その場で相談するのが筋の通った進め方です。

治療のあとで思い立った場合は、受診した歯科医院に連絡してみてください。すでに処分されていることもあります。

家庭でできる清掃はどこまでか

手元に届いた金属に歯質が付いていると、そのまま袋に入れることをためらう方が多いようです。ここでの考え方を整理します。

家庭でできるのは、水やぬるま湯で表面をすすぎ、乾かしておく程度です。歯ブラシで強くこすったり、薬品に浸したりする必要はありません。

強い薬品は金属の表面を変色させることがあります。査定では表面の状態も見るため、かえって不利に働きかねません。

歯質を削り取ろうとするのも避けてください。金属が変形すると、もとの形状から得られる情報が失われます。

衛生面が気になる場合は、小袋やケースに入れて口を閉じ、他のものと分けて保管しましょう。持ち込みの際も同じ袋のまま渡せば、直接触れる場面を減らせます。

不安が残るときは、自己判断で処理せず、かかりつけの歯科医院に相談するのがひとつの方法です。

歯付きだと評価の見方がどう変わるか

歯質が付いていると、査定の進め方が少し変わります。何が違うのかを押さえておきましょう。

主な違いを整理すると、次のようになります。

項目 金属だけの状態 歯付きの状態
重量の測り方 そのまま計測できる 歯質の分を除いて考える必要がある
見た目での判別 表面全体を確認しやすい 一部が隠れて確認しにくい
査定の所要時間 比較的短く済む 確認に時間がかかることがある
受付の可否 対応する業者が多い 業者によって扱いが分かれる

歯や樹脂は貴金属ではありません。したがって、それらの重さは金属としての評価に反映されない扱いです。

秤に載せた総重量がそのまま評価につながるわけではない、という点は理解しておくとよいでしょう。実際の判断は、金属を確認したうえで行われます。

複数本ある場合は、まとめて相談するほうが効率的です。1本ずつ持ち込むより、状態の確認が一度で済みます。

金歯に使われる金属と純度の表し方

金歯といっても、素材は一種類ではありません。金の割合は製品によって大きく異なります。

保険診療で広く使われてきたのが金銀パラジウム合金です。石福金属興業が公開している製品情報では、同社製品の成分分量が具体的に示されています。

成分 割合
12.0%
48.2%
パラジウム 20.0%
17.7%

参考:金銀パラジウム合金|石福金属興業株式会社

名称に金が付きますが、割合としては銀が最も多い構成です。この製品ではパラジウムが20%を占めています。

一方、自由診療で使われる白金加金は、金の割合が高めのものがあります。白金はプラチナの刻印で示される金属と同じです。YAMAKINの製品情報には、金68%で白金7%という組成の製品や、金77%で白金1%とパラジウム3%という組成の製品が掲載されています。

参考:白金加金(鋳造用金合金)|YAMAKIN株式会社

ここに挙げたのは特定の製品の値であり、すべての歯科用金属に当てはまるわけではありません。手元の品がどれに当たるかは、見た目だけで判断できないものです。

金の純度の表し方についても押さえておきましょう。日本ジュエリー協会は、貴金属の品位に関する情報を公開しています。

参考:貴金属について|一般社団法人日本ジュエリー協会

なお、純度を公的に裏づける仕組みとして、造幣局のホールマークがあります。造幣局は第三者として品位試験を行い、合格した貴金属製品に証明記号を打刻しています。

参考:貴金属製品の品位証明|造幣局

同局は、この制度が任意であることも明記しています。K18やPt900といった記号は造幣局の証明記号ではない、という説明もあります。歯科用の金属には純度の刻印がないことが多く、確認は査定に委ねる流れです。

買取に出すときの準備と流れ

持ち込む前の準備は、それほど多くありません。手順を追って進めましょう。

まず、金属を小袋やケースにまとめます。小さく紛失しやすいため、他のものと分けて入れてください。

次に、分かる範囲で情報を整理します。治療の時期、保険診療か自由診療か、外した経緯などが分かると参考になります。

そして、点数を数えておきます。複数ある場合は、まとめて相談するほうが手間を減らせます。

古物営業法にもとづき、買取の際には本人確認が行われます。運転免許証やマイナンバーカードなど、氏名と住所が確認できる書類を用意してください。相談先を選ぶ段階では、古物商許可の確認と買取方法の違いが目安になります。

参考:古物営業法|e-Gov法令検索

歯付きの状態で持ち込む場合は、その旨を事前に伝えておきましょう。受付の可否を先に確認しておけば、二度手間を避けられます。

なお、評価は金属の種類・含有量・重量・その時々の地金相場によって変わります。この記事では金額の目安を扱いませんので、実際の評価は査定でご確認ください。

よくある質問

歯が付いたままの金歯でも買取に出せますか。

相談自体は可能ですが、受付の可否は業者によって分かれます。歯付きのまま扱うところもあれば、金属だけの状態を求めるところもあります。持ち込む前に問い合わせ、状態が分かる写真を添えて確認するのが確実です。自分で歯質をはがそうとするのは避けてください。

金歯を自分で外してもよいのですか。

口の中に入ったままの補綴物を外す処置は、歯科医師が行う領域にあたります。歯科医師法第17条は「歯科医師でなければ、歯科医業をなしてはならない」と定めています。すでに外れているものについては問題ありませんが、口腔内の処置についてはかかりつけの歯科医院にご相談ください。

治療で外した金歯は持ち帰れますか。

歯科医院ごとの運用によって異なります。医療機関から出る廃棄物の扱いは法令にもとづいて定められており、環境省のマニュアルでは形状・排出場所・感染症の種類という観点から判断するとされています。判断できない場合は歯科医師などの専門知識を有する者が判断するとも書かれていました。持ち帰りを希望する場合は、治療の際に伝えておくとよいでしょう。

洗ってから持ち込んだほうがよいですか。

水やぬるま湯で表面をすすぎ、乾かしておく程度で差し支えありません。薬品に浸したり強くこすったりする作業は不要です。強い薬品は表面を変色させることがあり、査定に影響する場合があります。衛生面が気になるときは、小袋に入れて他のものと分けて保管してください。

金歯に含まれる金の割合はどのくらいですか。

製品によって大きく異なります。石福金属興業が公開している金銀パラジウム合金の製品情報では、金12.0%・銀48.2%・パラジウム20.0%・銅17.7%と示されています。一方でYAMAKINの白金加金には、金68%や金77%といった組成の製品も並びます。手元の品がどれに当たるかは見た目では判断できないため、査定で確認してください。

まとめ

歯付きの金歯は、そのままの状態でも相談できますが、受付の可否は業者ごとに異なります。口の中にあるものを自分で外そうとせず、外す処置は歯科医院に任せてください。家庭でできるのは水やぬるま湯ですすぐ程度で、削り取る必要はありません。当社では状態を確認したうえで、無理のない形で査定を進めてまいります。歯付きのまま持ち込まれた場合も、事前にご相談いただければ対応いたします。

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