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500円玉で価値のある年号一覧|造幣局データで見る製造枚数と3世代の違い

500円玉に価値のある年号があるのか、財布の中を確かめたい方に向けた記事です。500円玉の希少さは、その年に何枚つくられたかという製造枚数から判断できます。ここでは造幣局が公表する年銘別貨幣製造枚数をもとに、昭和57年から令和7年までの数字を一覧にし、少ない順の順位と、素材が3回変わった経緯までまとめます。

500円玉の価値は年号と世代で見る

500円玉の価値を考えるときの軸は2つあります。ひとつは製造枚数、もうひとつは素材の世代です。

製造枚数については、造幣局が「年銘別貨幣製造枚数」として貨幣の種類ごと・年ごとの数字を公表しています。500円玉は昭和57年に登場したため、そこから令和7年までの44年分が対象です。

参考:「貨幣に関するデータ」|造幣局

もうひとつの軸が素材です。500円玉は昭和57年の登場以来、平成12年と令和3年の2回つくり替えられており、現在は3世代が並行して使われています。年号を見れば、どの世代の500円玉かがすぐ分かります。

年号は、竹と橘が描かれた面の下部に刻まれています。「昭和62年」「令和3年」といった表記です。

なお、製造枚数が少ないことが直ちに高値を意味するわけではありません。製造枚数は希少さの目安であり、実際の評価は保存状態や需要に左右されます。まずは公的なデータで確認できる範囲から整理します。

500円玉は3世代|年号でわかる素材の違い

500円玉の3世代を比べると、次のようになります。

世代 年号の範囲 素材 量目 直径
五百円白銅貨幣 昭和57〜平成11年 白銅 7.20g 26.5mm
五百円ニッケル黄銅貨幣 平成12〜令和3年 ニッケル黄銅 7.00g 26.5mm
五百円バイカラー・クラッド貨幣 令和3年〜 バイカラー・クラッド 7.10g 26.5mm

参考:「通常貨幣一覧」|財務省

直径はいずれも26.5mmで変わりません。違いは素材と重さです。

初代の白銅貨は昭和57年から。次のニッケル黄銅貨は平成12年からで、品位は銅72%・亜鉛20%・ニッケル8%です。白銅貨より色が黄みがかっているのが特徴で、側面に斜めのギザが入りました。

参考:「500円貨(ニッケル黄銅)」|日本銀行

現行のバイカラー・クラッド貨幣は令和3年11月1日から発行されています。2種類の金属板を挟み込んだ円板を、別の金属でできたリングにはめ合わせる構造で、外側と内側の色が違います。品位は銅750・ニッケル125・亜鉛125です。側面のギザの一部を上下左右4か所だけ異なる形にした「異形斜めギザ」と、縁に「JAPAN」「500YEN」と入れた微細文字が偽造防止として加えられています。

参考:「解説!新しい500円貨」|財務省

参考:「現在製造している貨幣」|造幣局

令和3年は、ニッケル黄銅貨とバイカラー・クラッド貨幣の両方がつくられた年です。同じ「令和3年」の500円玉でも、見た目が2種類あることになります。

500円玉の年号別 製造枚数一覧【昭和57年〜令和7年】

造幣局の年銘別貨幣製造枚数(令和7年銘まで)から、500円玉の年号別の数字を整理します。単位は枚です。

年号 世代 製造枚数
昭和57年(1982) 白銅 3億
昭和58年(1983) 白銅 2億4,000万
昭和59年(1984) 白銅 3億4,285万
昭和60年(1985) 白銅 9,715万
昭和61年(1986) 白銅 4,996万
昭和62年(1987) 白銅 277万5,000
昭和63年(1988) 白銅 1億4,821万8,000
昭和64年(1989) 白銅 1,604万2,000
平成元年(1989) 白銅 1億9,285万2,000
平成2年(1990) 白銅 1億5,995万3,000
平成3年(1991) 白銅 1億7,012万
平成4年(1992) 白銅 8,813万
平成5年(1993) 白銅 1億3,224万
平成6年(1994) 白銅 1億577万2,000
平成7年(1995) 白銅 1億8,286万9,000
平成8年(1996) 白銅 9,921万3,000
平成9年(1997) 白銅 1億7,309万
平成10年(1998) 白銅 2億1,460万8,000
平成11年(1999) 白銅 1億6,512万
平成12年(2000) ニッケル黄銅 5億9,596万9,000
平成13年(2001) ニッケル黄銅 6億805万1,000
平成14年(2002) ニッケル黄銅 5億466万1,000
平成15年(2003) ニッケル黄銅 4億3,840万5,000
平成16年(2004) ニッケル黄銅 3億5,690万3,000
平成17年(2005) ニッケル黄銅 3億4,503万
平成18年(2006) ニッケル黄銅 3億8,159万3,000
平成19年(2007) ニッケル黄銅 4億990万3,000
平成20年(2008) ニッケル黄銅 4億3,281万1,000
平成21年(2009) ニッケル黄銅 3億4,300万3,000
平成22年(2010) ニッケル黄銅 4億690万5,000
平成23年(2011) ニッケル黄銅 3億193万6,000
平成24年(2012) ニッケル黄銅 2億6,721万1,000
平成25年(2013) ニッケル黄銅 1億3,789万2,000
平成26年(2014) ニッケル黄銅 1億6,701万3,000
平成27年(2015) ニッケル黄銅 1億4,300万4,000
平成28年(2016) ニッケル黄銅 2億2,106万4,000
平成29年(2017) ニッケル黄銅 4億2,632万7,000
平成30年(2018) ニッケル黄銅 2億8,619万2,000
平成31年(2019) ニッケル黄銅 1億2,616万4,000
令和元年(2019) ニッケル黄銅 7,695万6,000
令和2年(2020) ニッケル黄銅 1億4,392万8,000
令和3年(2021) ニッケル黄銅 1億8,471万1,000
令和3年(2021) バイカラー・クラッド 1億7,022万2,000
令和4年(2022) バイカラー・クラッド 3億247万4,000
令和5年(2023) バイカラー・クラッド 3億6,252万7,000
令和6年(2024) バイカラー・クラッド 3億3,622万7,000
令和7年(2025) バイカラー・クラッド 3億5,507万1,000

参考:「年銘別貨幣製造枚数(令和7年銘)」|造幣局

製造枚数の少ない年号ランキング

一覧を少ない順に並べ替えると、次の10年が上位になります。

順位 年号 世代 製造枚数
1 昭和62年(1987) 白銅 277万5,000枚
2 昭和64年(1989) 白銅 1,604万2,000枚
3 昭和61年(1986) 白銅 4,996万枚
4 令和元年(2019) ニッケル黄銅 7,695万6,000枚
5 平成4年(1992) 白銅 8,813万枚
6 昭和60年(1985) 白銅 9,715万枚
7 平成8年(1996) 白銅 9,921万3,000枚
8 平成6年(1994) 白銅 1億577万2,000枚
9 平成31年(2019) ニッケル黄銅 1億2,616万4,000枚
10 平成5年(1993) 白銅 1億3,224万枚

参考:「年銘別貨幣製造枚数(令和7年銘)」|造幣局

上位を白銅貨の年号が占めています。1位の昭和62年と2位の昭和64年の間には約5.8倍の差があり、昭和62年だけが桁ひとつ違う位置にあります。

500円玉には、5円玉や50円玉のように製造枚数が数十万枚まで落ち込んだ年がありません。最も少ない昭和62年でも277万5,000枚です。額面が大きく流通の主力になっている貨幣のため、貨幣セット向けだけをつくる年が生じにくいという事情があります。

昭和62年の500円玉が特別扱いされる理由

500円玉で価値のある年号として真っ先に挙がるのが昭和62年です。製造枚数は277万5,000枚で、前年の昭和61年(4,996万枚)の約18分の1、翌年の昭和63年(1億4,821万8,000枚)と比べると約53分の1にあたります。

参考:「年銘別貨幣製造枚数(令和7年銘)」|造幣局

前後の年から突然落ち込み、また元に戻るという動き方をしているのが特徴です。500円玉44年分のなかで、1,000万枚を下回ったのはこの年だけになります。

昭和62年は通常貨幣セットが545,000組販売された年でもあります。製造枚数277万5,000枚に対して相応の割合がセットに向かったと考えられ、単体で流通に出た数はさらに少なくなります。

参考:「通常貨幣セット&ミントセット」|造幣局

ただし、277万枚台という数字は「まったく見かけない」というほどの少なさではありません。流通のなかにも一定数が残っているとみられ、釣り銭で見つかったという話も出てきます。集めている人が多いぶん需要はありますが、供給もゼロではない、という位置づけです。

昭和64年・平成31年・令和元年の500円玉

元号が切り替わった年の500円玉は、数字の見方に注意が必要です。

昭和64年は1月7日までしかない年ですが、500円玉は1,604万2,000枚がつくられています。同じ年の50円玉や100円玉が0枚だったのに対し、500円玉には昭和64年銘が存在します。1,604万枚は500円玉のなかで2番目に少ない水準ですが、昭和62年の277万5,000枚とは大きな開きがあります。

平成31年と令和元年はどちらも2019年です。造幣局は同じ年に2つの年銘をつくっており、500円玉は平成31年銘が1億2,616万4,000枚、令和元年銘が7,695万6,000枚でした。少ないのは令和元年銘のほうで、全44年のなかでは4位に入ります。ただし7,695万枚という規模なので、希少と呼べるかは意見が分かれるところです。

令和3年は、ニッケル黄銅貨(1億8,471万1,000枚)とバイカラー・クラッド貨幣(1億7,022万2,000枚)の両方がつくられました。バイカラー・クラッド貨幣としては令和3年が最も少ない年にあたります。ただし1億7,000万枚を超えており、希少とは言いにくい数字です。

参考:「年銘別貨幣製造枚数(令和7年銘)」|造幣局

年号を確認して手放すまで

手元の500円玉は、次の順序で確認すると整理しやすくなります。

  1. 色を見る。外側と内側で色が違えばバイカラー・クラッド(令和3年以降)です。
  2. 全体が黄みがかっていればニッケル黄銅貨(平成12〜令和3年)、銀白色なら白銅貨(昭和57〜平成11年)です。
  3. 年号を読み、この記事の一覧と照らし合わせます。
  4. 該当する年号なら、傷や変色が進まないよう分けて保管します。

3世代とも現在有効な貨幣で、額面の500円として使えます。ただし「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条により、貨幣が法貨として通用するのは額面価格の20倍まで、つまり同じ額面につき20枚までとされています。

参考:「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」|e-Gov法令検索

参考:「お金には使用できる枚数の制限があるのですか」|財務省

買取価格は業者・時期・保存状態で変わるため、この記事では具体的な金額を示しません。目安として、使用済みで傷や変色がある500円玉は年号にかかわらず額面程度の評価にとどまることが多く、未使用に近いものや貨幣セットに入ったままのものはそれより上の評価になる傾向があります。判断に迷う場合は複数の業者で査定を受けて比べてください。

磨いて光らせようとすると細かい傷が入り、評価が下がることがあります。見つけた状態のまま持ち込むほうが無難です。

よくある質問

500円玉で価値のある年号は何年ですか

製造枚数が最も少ないのは昭和62年の277万5,000枚です。次いで昭和64年の1,604万2,000枚、昭和61年の4,996万枚と続きます。ただし製造枚数の少なさと市場価格は必ずしも一致しません。

昭和62年の500円玉はいくらで売れますか

金額は業者や状態によって変わるため、一律には言えません。使用によって傷んだものは額面に近い評価になることもあります。未使用品や貨幣セット入りのものは評価が分かれるため、査定で確認してください。

令和3年の500円玉はレアですか

令和3年はニッケル黄銅貨とバイカラー・クラッド貨幣が両方つくられた年です。バイカラー・クラッド貨幣としては最初の年にあたりますが、製造枚数は1億7,022万2,000枚あり、数のうえで希少とは言えません。

側面に文字が入った500円玉は特別ですか

現行のバイカラー・クラッド貨幣には、縁に「JAPAN」「500YEN」の微細文字が加工されています。これは偽造防止のため全数に施されているもので、エラーや特別な個体ではありません。

古い白銅の500円玉はまだ使えますか

使えます。五百円白銅貨幣も五百円ニッケル黄銅貨幣も、現在は発行されていませんが通用力を持つ貨幣として財務省の一覧に掲載されています。自動販売機など機械での取り扱いは機種によって異なります。

まとめ

500円玉で価値のある年号は、造幣局の年銘別貨幣製造枚数で確かめられます。突出して少ないのは昭和62年の277万5,000枚で、44年分のなかで唯一1,000万枚を下回っています。次点は昭和64年の1,604万2,000枚、その次が昭和61年の4,996万枚です。

500円玉は3世代あり、昭和57〜平成11年が白銅貨、平成12〜令和3年がニッケル黄銅貨、令和3年以降がバイカラー・クラッド貨幣です。年号を読めばどの世代かが分かり、色を見ても区別できます。

なお、令和元年(7,695万6,000枚)や令和3年のバイカラー・クラッド貨幣(1億7,022万2,000枚)は、話題にはなるものの数のうえでは希少と言いにくい水準です。手元の500円玉は、色と年号を確認したうえで、公表データと照らし合わせてみてください。