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ラッセンの絵の価値と買取相場|版画と原画の違い

白いギャラリー(画廊)の空間

自宅に飾っていたラッセンの絵を手放そうと考え、いくらで売れるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。ラッセンの絵は、原画か版画か、技法やエディション、直筆サインや証明書の有無によって価値が大きく変わります。この記事では、ラッセンの絵の買取相場の目安と、価値を左右する要素、売る前の準備までを整理します。

ラッセンの絵とはどのような作品か

参考:精工堂画廊 クリスチャン・ラッセン プロフィール

参考:ラッセンアート公式

クリスチャン・ラッセン(Christian Riese Lassen)は、海や海洋生物を主題にした作品で知られるアメリカの画家です。画廊各社の紹介によると、1956年にカリフォルニア州で生まれ、幼い頃に家族とともにハワイへ移り住んだとされています。

ラッセンの絵は、イルカやクジラといった海の生き物と、透き通る海や光の表現を組み合わせた作風が特徴です。深く澄んだ青は「ラッセンブルー」と呼ばれ、作品を象徴する色合いとして紹介されています。

日本では、バブル期を中心に版画作品が数多く流通し、広く親しまれました。1983年に国連の「クリーンオーシャンキャンペーン」のイメージアートを手がけたほか、1990年には環境保護を目的とした「シービジョン財団」を設立したとされ、海の環境保護と結びついた活動でも知られています。

こうした背景から、ラッセンの絵は美術品としての側面と、海をテーマにした装飾画としての側面を併せ持っています。手元の作品がどちらの性格に近いかによって、買取での見られ方も変わってきます。

ラッセンの絵は「原画」と「版画」で価値が大きく異なる

ラッセンの絵を買取に出すうえで、はじめに押さえておきたいのが、原画と版画の違いです。同じラッセンの作品でも、この区別によって評価の桁が変わることがあります。

原画(オリジナル)

原画は、作家自身が描いた一点物の作品です。画廊各社の説明によると、原画には作品管理番号が振られ、同じ絵が他に存在しません。

一点物であるがゆえに流通量が限られ、二次市場でも高く評価される傾向があります。複数の絵画・版画買取業者の情報では、原画の買取価格は数十万円から200万円程度が目安とされています。作品の大きさや保存状態、絵柄によって、この範囲のなかでも幅が出ます。

なお、版画に作家が直接筆を入れたり彩色を加えたりした「ユニーク原画」と呼ばれる作品もあり、量産品とは別の扱いになる場合があります。

版画(シルクスクリーン・キャンバスエディション・ラッセングラフ)

参考:アートアレックスギャラリー ラッセン版画 技法とあゆみ

版画は、同じ図柄を限定部数で複数制作した作品です。ギャラリー各社の解説によると、ラッセンの版画は制作時期によって、おおむね次の3系統に整理されています。

  • シルクスクリーン:初期に多く制作された技法で、版を重ねて刷る方式
  • キャンバスエディション:中期に見られる技法で、キャンバス地に刷るため油彩画に近い質感になる
  • ラッセングラフ(ミクストメディア):現在にかけての技法で、インクジェットと版画技法を組み合わせ、色彩の再現性や光沢が高い

版画は同じ絵柄が複数枚存在するため、一点物の原画に比べると評価は控えめになりやすい傾向があります。ただし、技法や図柄の人気、エディションの少なさによっては、版画でも数万円から十数万円の値がつくことがあります。まずは手元の作品がどの技法かを確認しておくと、相場の見当をつけやすくなります。

ラッセンの絵の買取相場の目安【技法別】

決まった定価はないものの、複数の絵画・版画買取業者とオークションの公開情報を総合すると、技法ごとのおおよその目安が見えてきます。次の表は、それらの情報をもとにまとめた集計目安です。

種類・技法 買取価格の目安
原画(アクリル・水彩などの一点物) 数十万円〜200万円程度
シルクスクリーン(初期) 数千円〜3万円程度
キャンバスエディション(中期) 1万円〜5万円程度
ラッセングラフ(ミクストメディア) 数万円〜15万円程度

(※複数の絵画・版画買取業者およびオークションの公開情報をもとにした集計目安です。2026年7月時点。公的な定価ではなく、作品・技法・状態・時期によって大きく変わります。参照したURLはsources.mdに記載しています)

参考:買取むすび(BAKU-ART)クリスチャン・ラッセンの版画の買取・査定相場

参考:未来買取(ミライカ)ラッセンの買取価格

表からわかるように、原画と版画では価格帯が大きく離れています。版画のなかでは、技法や図柄によって数千円から十数万円まで開きが出ます。イルカや海洋シーンなど人気のある絵柄は、比較的高めの評価につながりやすい傾向があります。

同じ技法でも、エディションの少なさや保存状態によって上下します。手元の作品がこの範囲に収まるとは限らず、状態がよければ上振れも、傷みがあれば下振れもあり得ます。あくまで目安として捉えたうえで、実際の金額は査定で確認すると安心です。

ラッセンの絵の価値を左右する要素

ラッセンの絵の査定でよく見られるのは、次のような要素です。ひとつずつ確認しておくと、査定結果を受け止めやすくなります。

エディションナンバーとシリアルナンバー

参考:買取むすび(BAKU-ART)クリスチャン・ラッセンの版画の買取・査定相場

版画には、作品の余白に「123/500」のような分数の数字が記されていることがあります。分母は限定総部数、分子は何番目に刷られたかを示すシリアルナンバーです。

限定部数が少ない作品ほど希少性が高く、評価につながりやすい傾向があります。買取に出す前に、絵の下部や額の内側にこの表記がないかを確認しておくとよいでしょう。

直筆サインと証明書

ラッセンの版画作品には、金色のペンによる直筆サインが記されているものが多いとされています。あわせて、日本の正規販売元であるアールビバン社が発行した保証書が付属している場合があります。

直筆サインや保証書は、その作品が正規のラッセン作品であることを示す手がかりになります。これらがそろっていると真贋の確認がしやすく、査定にも良い影響が期待できます。付属の資料や箱が残っていれば、あわせて用意しておくと安心です。

額装と保存状態

絵は、光や湿気の影響を受けやすい品です。日焼けによる色あせ、シミ、紙の波打ち、額のガラスの割れなどがあると、評価が下がりやすくなります。

直射日光の当たる場所に長く飾っていた作品は、色の退色が進んでいることがあります。反対に、良好な状態で保管されていた作品は、評価につながりやすい傾向です。額装のまま保管していた場合は、ガラスやマットの汚れも見ておくとよいでしょう。

作品の人気と絵柄

参考:未来買取(ミライカ)ラッセンの買取価格

ラッセンの絵のなかでも、イルカや海の風景を描いた作品は人気が高い傾向があります。図柄の人気は、二次市場での需要に影響し、査定額にも表れやすい要素です。

同じ技法・同じサイズでも、絵柄によって評価が変わることがあります。手元の作品のタイトルがわかる場合は、査定時に伝えると見てもらいやすくなります。

二次市場での評価について正直なところ

ラッセンの絵を売るときに知っておきたいのが、購入時の価格と買取価格には差が出やすいという点です。とくにバブル期には版画が数多く販売されたため、二次市場での流通量が多く、控えめな評価にとどまる作品も少なくありません。

購入時に数十万円だった版画でも、買取では数千円から数万円程度になることがあります。これは作品の価値そのものというより、同じ図柄が市場に多く出回っていることが背景にあります。

一方で、原画や、エディションの少ない人気作、状態のよい作品は、相応の評価につながる場合があります。過度な期待をせず、まずは手元の作品がどの区分にあたるかを把握したうえで、複数の業者に査定を依頼して見比べると、納得して手放しやすくなります。

ラッセンの絵を売る前にできる準備

査定に出す前に、いくつか整えておくと、状態を正しく見てもらいやすくなります。

まず、額のガラスや表面のほこりを、やわらかい布でそっと拭き取ります。強くこすると作品や額を傷めるため、やさしく扱うのがポイントです。額から無理に外そうとせず、そのままの状態で持ち込むのが安心です。

次に、直筆サインやエディションナンバーの位置を確認し、証明書や購入時の資料、箱などの付属品をできるだけそろえます。真贋や作品名を伝える材料がそろっているほど、査定がスムーズに進みます。

保管の際は、直射日光や湿気を避け、風通しのよい場所に置くようにします。売るまでの間に状態が悪くならないよう、環境にも気を配っておくとよいでしょう。

ラッセンの絵をどこで売るとよいか

ラッセンの絵を手放す方法には、いくつかの選択肢があります。

絵画や美術品の買取に対応した業者に依頼すると、原画か版画か、技法やエディション、サインや証明書を踏まえて見てもらいやすくなります。出張買取や宅配買取に対応しているところであれば、額装された作品を持ち運ぶ手間も抑えられます。複数の業者に見積もりを依頼し、査定額を見比べると、相場感をつかんだうえで手放せます。

オークションやフリマアプリで、個人に直接売る方法もあります。手数料や梱包・発送の手間はかかりますが、絵柄を気に入った人に届けられる利点があります。額装品は輸送中の破損に注意が必要なため、扱いに不安がある場合は、業者買取のほうが手間を抑えやすいでしょう。手元の点数やかけられる手間に合わせて、売り方を選ぶとよいでしょう。

よくある質問

ラッセンの絵はいくらで売れますか。

ラッセンの絵には決まった定価がなく、原画か版画か、技法・エディション・状態によって変わります。集計目安では、版画が数千円〜十数万円程度、原画が数十万円〜200万円程度とされています。同じ作品でも査定額に幅が出るため、具体的な金額は絵画・美術品の買取に対応した業者で確認すると安心です。

ラッセンの絵は原画と版画でどのくらい価値が違いますか。

原画は作家が描いた一点物で流通量が限られるため、二次市場でも高く評価される傾向があります。版画は同じ図柄が複数枚存在するため、原画に比べると評価は控えめになりやすいものです。手元の作品に作品管理番号があれば原画、分数のエディションナンバーがあれば版画の可能性が高いといえます。

サインや証明書がないと売れませんか。

サインや証明書がなくても、買取の対象になる場合があります。ただし、直筆サインやアールビバン社の保証書がそろっていると、正規作品であることを示しやすく、査定に良い影響が期待できます。付属の資料が残っているか、まず確認してみるとよいでしょう。

どの技法が高く評価されやすいですか。

一般に、一点物の原画がもっとも高く評価される傾向があります。版画のなかでは、エディションの少ない作品や、人気の絵柄、状態のよいものが評価につながりやすい傾向です。ただし、技法だけでなく図柄や保存状態によっても変わるため、あくまで目安として捉えてください。

購入時より安くなるのはなぜですか。

とくにバブル期には版画が数多く販売されたため、二次市場での流通量が多く、購入時の価格を下回る評価になることがあります。これは作品の価値そのものというより、同じ図柄が市場に多く出回っていることが背景にあります。原画や状態のよい人気作は、相応の評価につながる場合があります。

まとめ

ラッセンの絵の買取相場には決まった定価がなく、原画か版画か、技法・エディション・直筆サイン・証明書・状態によって大きく変わります。原画は一点物として高く評価される傾向がある一方、流通量の多い版画は控えめな評価にとどまることもあります。売る前には、サインやエディションナンバーの位置を確認し、証明書などの付属品をそろえておくと安心です。まずは手元の作品が原画か版画かを見極め、絵画・美術品の買取に慣れた業者に相談してみてはいかがでしょうか。