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アンプのノイズと買取|不具合があっても値がつく条件

長く使ってきたアンプからノイズが出るようになり、このまま処分するしかないのかと迷っている方もいるのではないでしょうか。アンプのノイズは原因が機器の外側にあることもあり、症状の内容によって扱いが変わります。そこでこの記事では、ノイズの原因の見分け方を整理したうえで、不具合のあるオーディオ機器がどのような条件で評価されるのかをまとめます。

アンプのノイズは音の種類で見当がつきます

鳴っている音の性質を言葉にしてみると、原因の範囲を絞り込みやすくなります。よく使われる呼び名と、あわせて疑われる原因を整理します。

音の印象 一般的な呼び方 疑われる主な原因
ブーン、ボーンという低い持続音 ハムノイズ 交流電源に由来する誘導、アースの取り方、周辺機器の影響
サー、シューという広い帯域の音 ホワイトノイズ 増幅回路が持つ残留ノイズ、ゲインの上げすぎ
ジー、ビーという耳につく高めの音 高周波系のノイズ 照明の調光器、スイッチング電源、無線機器の影響
ガサガサという不連続な音 接触不良系のノイズ プラグや端子の汚れ、ケーブルの断線
つまみを回したときだけ出る音 ガリ ボリュームやトーンの可変抵抗の汚れ・摩耗

この分類が査定に関わるのは、原因が機器の内部にあるのか外側にあるのかで、扱いが変わるためです。ケーブルや設置環境が原因であれば、機器そのものは正常に動作していることになります。

ローランドは、ノイズが出る場合の診断の考え方を公開しており、接続プラグの清掃で改善する場合があると案内しています。

参考:「修理サービス-ノイズが出る」|ローランド

ヤマハは、エレキギターやエレキベースの出力はインピーダンスが高く、ミキサーなどのロー・インピーダンス入力に直接つなぐと適正な出力が得られずノイズが発生すると説明しています。この場合はDI(ダイレクト・ボックス)でインピーダンスを変換することで、ノイズの影響を受けにくくなるとされています。

参考:「PA虎の巻」|ヤマハプロオーディオ

つないでいる機器を替える、コンセントを替える、ケーブルを替える。この3つを試すだけで、機器側の問題かどうかの見当がつきます。レコードの音が出ない原因と確認手順でも、同じ順序で切り分けていきます。

ノイズが出るアンプでも評価の対象になります

不具合があるオーディオ機器が一律に対象外になるわけではありません。理由は3つに整理できます。

1. 原因が機器の外側にある場合がある

前章のとおり、ノイズはケーブル、電源環境、周辺機器に由来することがあります。切り分けの結果、機器自体は正常に動作しているという結論になる例も少なくありません。

2. 交換で対応できる部品がある

ボリュームのガリや端子の汚れは、清掃や部品交換で対応される範囲です。オーディオテクニカが公開している解説記事では、アンプの故障原因としてもっとも一般的なものが電源コンデンサーの劣化であり、年月の経過とともに内部が劣化して必要な電気容量を溜められなくなってくると説明されています。

参考:「アンプが故障する原因について知ろう」|オーディオテクニカ

コンデンサーは交換を前提に設計されている部品です。修理の手間がかかる分は評価に反映されますが、機器そのものが無価値になるという性質のものではありません。

3. メーカーとモデルによる需要がある

特定の年代や機種には、部品取りを含めた需要があります。アンプの種類によって増幅方式や構成が違うため、同じ症状でも機種によって扱いが変わるのはこのためです。

一方で、評価が難しくなる条件もあります。

状況 扱われ方の傾向
ケーブルや電源環境が原因 機器の状態は良好と判断される
ガリ、端子の汚れ、接触不良 清掃・部品交換の範囲として見られる
片チャンネルのみ音が出ない 内部の点検が前提となる
電源が入らない 通電確認ができないため評価が限られる
焦げ跡、異臭、液漏れの跡 基板への影響が疑われ、扱いが慎重になる
分解・改造の跡がある 元の状態が確認できず、評価が難しくなる

危険な症状は評価より先に安全の確認です

ノイズの種類によっては、原因を探る前に電源を切るべき状態があります。

ヤマハのギターアンプの取扱説明書は、警告の区分で「この製品の内部を開けたり、内部の部品を分解したり改造したりしない。感電や火災、けが、または故障の原因になります」と記載しています。同じ説明書では、電源コードやプラグが傷んだ場合、製品から異常なにおいや煙が出た場合、内部に異物が入った場合、使用中に音が出なくなった場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いたうえで点検を依頼するよう案内されています。

参考:「THR Series Guitar Amplifier 取扱説明書」|ヤマハ

電子情報技術産業協会(JEITA)も、長期間使用した製品について同様の注意を示しています。電気製品は長い間使っていると部品の劣化や磨耗により発煙・発火やケガの原因になることがあるとされ、変なにおいがしたり煙が出たりする、電源スイッチを入れても動作しない、ジージー・バチバチなど異常な音がする、電源コードに傷や破れがある、電源プラグが熱いといった症状が挙げられています。こうした場合はスイッチを切り、コンセントから電源プラグを抜いて販売店またはメーカーの修理相談窓口に相談するよう案内されています。

参考:「長期使用製品の安全」|JEITA 一般社団法人 電子情報技術産業協会

査定のために動作を確認しようとして、異臭が出ている機器の電源を入れ続けるのは避けてください。状態を悪化させると、評価できる範囲がさらに狭まります。

通電確認が査定の前提になる理由

オーディオ機器の査定では、電源が入るかどうかが最初の確認事項になります。通電しない機器は、内部のどこに問題があるのかを判断する手がかりが得られません。

「電源は入るがノイズが出る」状態と、「電源が入らない」状態では、確認できる情報量が大きく異なります。前者であれば、入力を切り替えて症状の出方を見たり、ボリュームとの関係を確かめたりできます。後者では、電源部の問題なのか、それ以外なのかを外から判断できません。

長期間使っていなかった機器を久しぶりに動かす場合は、いくつか注意点があります。

  • 電源コードとプラグに傷がないかを先に目視で確認する
  • ボリュームを最小にしてから電源を入れる
  • スピーカーをつながない状態で、まず電源だけを確認する
  • 異臭や異音があれば、すぐに電源を切ってプラグを抜く

ヤマハの取扱説明書には「すべての機器の電源を切った上で、ほかの機器と接続する。また、電源を入れたり切ったりする前に、機器のボリュームを最小にする」と記載されています。守らない場合は感電、聴力障害または機器の損傷の原因になるとされています。

参考:「THR Series Guitar Amplifier 取扱説明書」|ヤマハ

通電確認ができない場合でも、相談自体はできます。ただし、確認できる情報が限られる分、判断に時間がかかる点はご了承ください。

真空管とトランジスタで見られる点が変わります

増幅方式の違いは、査定で見られる項目にも表れます。

真空管を使った機器では、真空管そのものが確認の対象になります。本数がそろっているか、割れや白濁がないか、ソケットに緩みがないかといった点です。真空管は使用に応じて交換される部品で、抜けている状態では動作の確認ができません。

真空管の内部には高い電圧がかかっており、使用直後は高温になっています。取扱説明書に利用者による交換手順が記載されていない機種で、独自に判断して作業するのは避けたほうが無難です。

トランジスタを使った機器では、電源部のコンデンサーの状態と、放熱まわりの傷みが見られます。オーディオテクニカの解説では、長い年月を経た電解コンデンサーは劣化が進んで膨れ上がり、時に破裂することがあると説明されています。破裂して電解液が漏れると、基板に回復不能なダメージを与えることがあるとも記されています。

参考:「アンプが故障する原因について知ろう」|オーディオテクニカ

外から見て判断できる範囲は限られています。ふたを開けて中を確かめる作業は、感電の危険と分解跡の両面から避けたほうがよいでしょう。

メーカーと型番の確認が出発点になります

査定の相談をする前に、型番を控えておくと話が早く進みます。背面や底面のシールに記載されていることが一般的です。

型番が分かると、修理対応の可否も確認できます。ローランドは修理受付の可否を機種ごとの一覧で公開しており、受付が終了した機種は修理できない旨を案内しています。

参考:「修理サービス-ノイズが出る」|ローランド

ヤマハも、楽器・音響製品の修理サポートの窓口と依頼方法を公開しています。

参考:楽器・音響製品 – 修理サポート|ヤマハ

メーカーでの修理が終了している機種は、部品の入手が難しくなります。その点は評価に影響しますが、一方で年代物の機種には別の需要が生じることもあります。型番が分かれば、どちらの見方が当てはまるかを整理できます。

なお、買取の対象にならなかった場合の選択肢として、小型家電リサイクル法にもとづく回収があります。環境省は制度の概要と、市区町村による回収の仕組みを案内しています。

参考:小型家電リサイクル関連|環境省

手放す前に確認しておきたいこと

準備といっても、内部に手を入れる必要はありません。

付属品をそろえる

電源ケーブル、リモコン、取扱説明書、保証書、元箱、専用のスピーカーケーブルをまとめます。リモコンは単体では入手しにくい部品のため、そろっているかどうかが確認されます。

外装を軽く清掃する

乾いた柔らかい布で、ほこりを払う程度にとどめます。買取で高く売るコツでも触れているとおり、研磨剤や溶剤は塗装や印字を傷めることがあります。端子部分に薬剤を吹き込む作業も避けたほうが無難です。

症状をメモにする

いつから、どの入力で、どの音量で、どのような音が出るのかを書き出しておきます。片チャンネルだけか両方かも重要な情報です。症状が正確に伝わるほど、確認がスムーズに進みます。

分解しない

ふたを開けた跡があると、元の状態が確認できなくなります。内部には電源を切ったあとも電圧が残っていることがあり、安全の面でも避けるべき作業です。

真空管は抜かずにそのままにする

装着された状態のほうが、本数や種類を確認しやすくなります。取り外して別に保管している真空管がある場合は、一緒に出しておきましょう。

よくある質問

ノイズが出るアンプでも買取してもらえますか

症状の内容によって扱いが変わります。ケーブルや電源環境が原因の場合は機器の状態に問題がないと判断されることもあります。まずは症状を伝えたうえで、買取業者の選び方を参考に相談先を選ぶのがひとつの方法です。

電源が入らないアンプはどう扱われますか

通電確認ができないため、内部の状態を判断する手がかりが限られます。評価できる範囲は狭くなりますが、機種や部品の需要によって扱いが変わります。そのままの状態でご相談ください。

自分でコンデンサーを交換してから出したほうがよいですか

分解を伴う作業は避けたほうが無難です。内部には電源を切ったあとも電圧が残っていることがあります。分解の跡があると元の状態が確認できず、かえって評価が難しくなります。

元箱や取扱説明書がないと評価に影響しますか

そろっている状態と比べると差が出る場合があります。ただし、本体だけで受け付けられないという性質のものではありません。手元にあるものだけをまとめていただければ十分です。

買取の対象にならなかった場合はどうすればよいですか

小型家電リサイクル法にもとづく回収が選択肢になります。環境省が制度の概要を案内しており、回収の方法は市区町村によって異なります。お住まいの自治体の案内をご確認ください。

まとめ

アンプのノイズは、原因が機器の外側にあることも内部の劣化によることもあり、症状の内容で扱いが変わります。評価の前提になるのは通電確認と、分解されていない状態です。異臭や発煙がある場合は電源を切ってご相談ください。使わなくなったオーディオ機器の扱いにお困りでしたら、状態を拝見したうえでご案内いたします。

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