はがきに貼る切手はいくら|旧料金の整理と買取の考え方
引き出しの奥から、旧料金のはがきや半端な額面の切手がまとめて出てきた方もいるのではないでしょうか。料金改定のあと、そのままでは出せなくなった手持ちをどうするかは悩ましいところです。そこでこの記事では、はがきに貼る切手はいくらかを日本郵便の公表情報で確認したうえで、余った分の整理の仕方を交換と買取の両面から整理します。
はがきに貼る切手は85円が基本
日本郵便の案内によれば、はがきの料金は全国一律で1通85円です。往復はがきは170円になります。私製はがきを使う場合は、85円ぶんの切手を貼れば差し出せます。
この料金は2024年10月1日の郵便料金改定によるものです。改定前の通常はがきは63円でした。あわせて定形郵便物も110円に改定され、25g以下と25g超50g以下の区分が110円に統合されています。
参考:「はがき(第二種郵便物)」|日本郵便、「2024年10月からの郵便料金の改定について」(PDF)|日本郵便
現在の主な国内郵便料金は次のとおりです。
| 種類 | 重量 | 料金 |
|---|---|---|
| 通常はがき | ― | 85円 |
| 往復はがき | ― | 170円 |
| 郵便書簡(ミニレター) | 25g以内 | 85円 |
| 定形郵便物 | 50g以内 | 110円 |
| 定形外郵便物(規格内) | 50g以内 | 140円 |
| 定形外郵便物(規格内) | 100g以内 | 180円 |
| 定形外郵便物(規格外) | 50g以内 | 260円 |
| 定形外郵便物(規格外) | 100g以内 | 290円 |
なお、私製はがきには規格があります。日本郵便は、通常はがきの重さを2g~6g、往復はがきを4g~12gとしたうえで、所定の規格を超えるものは第一種郵便物の扱いになると案内しています。私製はがきの詳細は内国郵便約款第22条を参照するよう示されています。
旧料金のはがきは差額を貼り足せば使える
2024年10月の改定前に買った63円のはがきが手元に残っているという状況は、珍しいものではありません。このはがきは、差額分の切手を貼り足せばそのまま差し出せます。
差額は「現在の料金 − 印刷されている料額」で計算します。
| 手元のはがきの料額 | 現在の料金 | 貼り足す金額 |
|---|---|---|
| 63円 | 85円 | 22円 |
| 62円 | 85円 | 23円 |
| 52円 | 85円 | 33円 |
| 50円 | 85円 | 35円 |
| 41円 | 85円 | 44円 |
切手は複数枚を組み合わせて構いません。合計が不足していなければ差し出せます。貼る位置は、料額印面の隣かその下の余白が一般的です。宛名や郵便番号の枠にかからないようにしておきます。
貼り足さずに旧料金のまま投函すると、料金不足の郵便物として扱われます。差出人に返送されるか、受取人に不足分の負担を求める形になり、二度手間になります。投函前に合計額を確かめておくと確実です。
はがきの値上げがいつからかは、改定前後の料金一覧とあわせて別記事で整理しています。
使い切れない手持ちをどう整理するか
差額を貼れば使えるとはいえ、枚数が多いと現実的ではありません。年賀状のやり取りをやめた、退職して郵便を出す機会が減ったといった事情で、まとまった量が残っている場合があります。
手持ちの整理には、大きく3つの道があります。
1. 差額を貼って使い切る
追加の費用は差額分の切手代だけです。手数料がかからない代わりに、はがき1枚ごとに切手を貼る手間がかかります。使う予定が実際にあるかどうかが判断の分かれ目です。
2. 郵便局で交換する
所定の手数料を払って、現在使える切手やはがきに交換します。額面はそのまま引き継がれますが、手数料の分だけ目減りします。
3. 買取に出す
古物商に持ち込んで、まとめて引き取ってもらう方法です。現金を受け取れる点が交換との大きな違いになります。
どれが向いているかは、枚数と、その切手やはがきの種類によって変わります。次の項目から順に見ていきます。
郵便局での交換|手数料と受け取れないもの
日本郵便は、書き損じたはがきや郵便書簡、特定封筒、不要になった郵便切手について、所定の手数料を払えば交換できると案内しています。現金での払い戻しは行われません。
交換手数料は次のとおりです。
| 交換するもの | 99枚まで | 100枚以上 |
|---|---|---|
| 郵便切手・通常はがき | 1枚につき6円 | 1枚につき13円 |
| 往復はがき・郵便書簡 | 1枚につき12円 | 1枚につき26円 |
| 特定封筒(レターパック・スマートレター) | 1枚につき55円 | 1枚につき78円 |
| 10円未満の郵便切手・通常はがき | 合計額の半額 | 1枚につき13円 |
ここで押さえておきたいのが、交換で受け取れるものには制限があるという点です。日本郵便が示す一覧によれば、交換で渡されるのは普通切手、その他の郵便はがき、郵便書簡、特定封筒などです。特殊切手やくじ引番号付郵便はがきは、原則として交換で受け取ることができません。
特殊切手とは、各種行事その他を記念する等の目的で随時発行される郵便切手を指し、グリーティング切手、年賀切手、ふるさと切手、フレーム切手が含まれます。つまり、記念切手を出して記念切手を受け取るという交換はできない仕組みです。
もうひとつの注意点が、汚れや破損の扱いです。日本郵便は、汚れたり毀損したりした郵便切手や料額印面は無効になると案内しています。台紙に貼り付けて保管していた切手や、水濡れで変色したはがきは、交換の対象から外れることがあります。
枚数が多い場合の手順も定められています。1回あたり100枚以上の切手は料額別に用紙へ貼付し、合計金額と枚数を記載して持ち込みます。はがきは料額別に束ねます。おおむね10,000枚以上になる場合は料額別に箱へ納め、1回あたり10,000枚以上のときは指定の郵便局へ持ち込む形です。大量に持ち込んだ場合、確認結果の連絡までに1か月程度かかることがあるとも案内されています。
窓口での流れは、古いはがきの交換で手数料とあわせて詳しく取り上げています。
買取に出す場合、査定で額面以外に何が見られるか
買取に出す場合、査定で確認されるのは額面だけではありません。切手やはがきそのものの状態と種類が見られます。
未使用かどうか
料額印面に消印が押されていないこと、貼り跡がないことが前提になります。使用済みのものは別の扱いになります。
糊の状態
裏面の糊が湿気で固まっていないか、台紙に貼り付いていないかが見られます。アルバムの粘着フィルムに長く挟んでいたものは、剥がすときに傷むことがあります。剥がさずそのまま持ち込むほうが安全です。
シートのままか、バラか
記念切手はシート単位で発行されます。シートの耳紙が切り取られているか、枚数が欠けているかで扱いが変わります。切り分けずに残っているものは、その形のまま持ち込みます。
変色・折れ・欠け
日焼けによる変色、四隅の折れ、目打ち(ミシン目)の欠けが確認されます。輪ゴムでまとめていたものは、跡が残っていないか見ておきます。
種類と発行の区分
普通切手か特殊切手か、年賀はがきかそれ以外か、といった区分が確認されます。特殊切手のうち記念切手の価値がどこで分かれるかは、発行枚数や状態によって変わります。交換では受け取れない特殊切手も、買取では種類のひとつとして扱われます。
金額がどう決まるかはその時々の状況によって変わるため、事前に自分で判断しようとせず、まとめて査定を受けるのが確実です。種類ごとの見方は、いらないはがき・切手の使い道でも取り上げています。
交換・買取・使い切る、どれを選ぶか
3つの方法は、それぞれ向いている状況が異なります。手持ちの内容から考えると整理しやすくなります。
数枚から数十枚で、出す予定がある場合
差額の切手を貼って使い切るのが手間も費用も少なく済みます。63円のはがきなら22円を足すだけで済みます。
普通切手や無地のはがきが大量にある場合
郵便局での交換が候補になります。手数料はかかりますが、額面がそのまま新しい切手やはがきに移ります。ただし、現金は受け取れません。
記念切手やシート、年賀はがきが混じっている場合
交換では特殊切手やくじ引番号付はがきを受け取れないため、年賀状の買取のように買取の相談を検討する余地があります。額面以外の要素も含めて見てもらえる点が交換との違いです。
現金化したい場合
交換は現金での払い戻しに対応していません。現金を受け取りたい場合は、買取が選択肢になります。
汚れや破損があるものが混じっている場合
汚れたり毀損したりした切手や料額印面は交換の対象になりません。自分で仕分けずに、まとめて見てもらったほうが判断が早くなります。
すべてを同じ方法で処理する必要はありません。使う分は差額を貼り、普通切手は交換、記念切手やシートは買取、というように分けても差し支えありません。
手放す前に整理しておきたいこと
まとめて相談する前に、手を動かしておくと当日の確認が短く済みます。
種類ごとに分けておく
普通切手、記念切手のシート、通常はがき、往復はがき、年賀はがきに分けます。料額別にまとめると、交換でも買取でも確認が進みます。
台紙やアルバムから無理に剥がさない
剥がすときに糊や紙が傷むと、状態が変わってしまいます。貼ったままの状態で持ち込み、その場で相談するほうが安全です。
輪ゴムやクリップを外しておく
長く留めておくと跡が残ります。傷みが進む前に外し、封筒や箱にゆるく入れて保管します。
枚数と額面をメモしておく
種類ごとの枚数を書き出しておくと、結果を確認するときに照らし合わせやすくなります。100枚を超える場合は、郵便局の交換でも料額別のまとめが求められます。
本人確認書類を用意する
古物営業法第15条は、古物商が古物を買い受けようとするときに、相手方の真偽を確認するため、住所・氏名・職業・年齢を確認する措置をとらなければならないと定めています。買取の申し込みで本人確認書類を求められるのは、この定めによるものです。運転免許証やマイナンバーカードなど、有効な書類を用意しておくと手続きが進みます。
参考:古物営業法(昭和二十四年法律第百八号)第十五条|e-Gov 法令検索
よくある質問
はがきに貼る切手は何円ですか
日本郵便の案内によれば、はがきの料金は全国一律で1通85円です。往復はがきは170円になります。この料金は2024年10月1日の改定によるもので、それ以前の通常はがきは63円でした。
63円のはがきはもう使えないのでしょうか
差額の22円ぶんの切手を貼り足せば、そのまま差し出せます。切手は複数枚を組み合わせても構いません。貼る位置は料額印面の周辺にまとめ、宛名や郵便番号の枠にかからないようにしておきます。
余った切手を現金に戻せますか
郵便局での交換は、現金での払い戻しに対応していません。所定の手数料を払って、新しい切手やはがきなどに交換する形になります。現金を受け取りたい場合は、買取の相談が選択肢になります。
記念切手も郵便局で交換できますか
不要になった郵便切手として交換に出すことはできますが、交換で受け取れるのは普通切手やその他の郵便はがきなどです。日本郵便の一覧では、特殊切手やくじ引番号付郵便はがきは交換で受け取れないものとして示されています。手元の記念切手をそのまま活かしたい場合は、買取の相談を検討する余地があります。
台紙に貼ったままの切手でも相談できますか
そのまま持ち込んで差し支えありません。無理に剥がすと糊や紙が傷み、状態が変わってしまいます。日本郵便も、汚れたり毀損したりした郵便切手や料額印面は無効になると案内しています。剥がす前に相談するのがおすすめです。
まとめ
はがきに貼る切手は、通常はがきなら85円、往復はがきなら170円です。旧料金のはがきは差額を貼り足せばそのまま使えます。使い切れない分は、郵便局での交換と買取という2つの道があります。交換では特殊切手やくじ引番号付はがきを受け取れず、現金にも戻せません。当店では種類ごとの仕分けからまとめて対応いたしますので、量が多くて迷う段階からご相談ください。